これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです
私はいつも情報収集のために「はてなブックマーク」をよく見ているのですが、先日そこで話題になっていた「Togetter(トゥギャッター)」のまとめ記事がとても面白かったので、ご紹介したいと思います。
「AIのせいで学生の理解度が下がっている」という現状
話題になっていたのは、ある大学の先生の投稿です。
「今年から、明らかに学生の理解度の質が下がっているのを感じます。理由はみんな、AIを使って出力(課題作成など)をしているからです」という内容でした。
確かに、これは容易に想像がつきますよね。
昔なら、自分で文献を調べて時間をかけてレポートや資料にまとめていたものが、今なら生成AIを使えば「はいはい、ポイポイ」と、ものの数秒で見栄えの良い文章やプレゼン資料が完成してしまいます。
その結果何が起きているかというと、プレゼンの時に「自分が作ったはずの資料に書いてある漢字が読めない」「質問されても、資料に書いてある言葉の意味を自分がわかっていない」といった事態になっているそうです。
これは学生に限った話ではなく、あらゆるジャンルで起きていることだと思います。
私自身もAIを使ってプログラミングのコードを書かせることがありますが、「そのコードの仕組みを1から完全に説明して」と言われたら、正直わからない部分もありますからね。
AIの使用は「ダメ」なのか?ケースバイケースの考え方
では、このようにAIを使って出力することが全てダメなのかと言われると、私は必ずしもそうとは言い切れないと思っています。
仕事において、「どうせ形式的なものだから、人間が時間を費やす必要はない」という書類や作業はたくさんあります。そういうものはAIを使ってガンガン終わらせればいいんです。
しかし、学校の授業のレポートや、「自分が本当に理解しておくべき重要な仕事」となると話は別です。
AIを使って綺麗にまとめること自体を禁止するのは、少し時代遅れな気がします。
重要なのは、「出力されたものを自分が本当に理解し、自分の言葉で説明できるか(指示できるか)」という点です。
究極のアウトプットは「1回喋らせる」こと
そこで私が考えている解決策、あるいは今年の秋からの授業でワンチャン試してみてもいいかなと思っているのが、「学生に1回喋らせる」という方法です。
以前Podcastでもお話しした私のスタイルですが、私は「喋ることこそが究極のアウトプット」だと思っています。
AIを使ってレポートやPowerPointの資料を作っても全然構いません。
ただし、学生に求める提出物は「完成した資料」だけでなく、「そのテーマについて自分が1回喋った音声データ(またはその文字起こしデータ)」にするのです。
あるいは、「まずテーマについて自分が喋り、その文字起こしをベースにしてAIにレポートや資料をまとめさせる。そして完成した資料をもとに、もう一度自分の言葉で喋ってプレゼンする」というプロセスを体験させます。
この体験を通さないと、結局「AIが書いたよくわからない文章をただ読んでいるだけ」になってしまいますよね。
AI時代になり、テキストや綺麗な資料がいくらでも自動生成できるようになったからこそ、誤魔化しがきかない「喋る」という行為の重要性が、相対的にものすごく高まっていると感じます。
AI時代だからこそ「自分の言葉」を鍛える
リアルタイムでプレゼンさせるのも良いですが、事前に喋った音声データを提出させる仕組みにするのも、面白い教育の形かもしれません。
私自身、こうして日頃から音声配信で喋りながら頭の中を整理し、アウトプットするトレーニングをしています。
はてなブックマークの記事を読んで、この「AIと理解度」の問題は、これからの教育や仕事のあり方に直結する重要なテーマだと改めて感じました。
皆さんも日々の仕事や生活でAIをガンガン使っていると思いますが、私も引き続き便利に活用しつつ、「自分の言葉で語れるか」という部分を大切にしていきたいと思います。
それでは、また次回お聴きください。さようなら。