内閣広報室がXで首相の動向をリアルタイム速報!政治とSNSの新しい向き合い方


これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです

今日は、政治とテクノロジー(SNS)の新しい関わり方について、少し前に話題になっていた「適正な人口」の話とはまた別の切り口で、興味深いニュースがありましたのでご紹介したいと思います。

内閣広報室による「首相の動向速報」Xアカウントの試験運用

内閣広報室が、5月1日からの1ヶ月間「期間限定」で、首相が日々どのような活動をしているのかを直接、リアルタイムで国民に向けて発信するテスト運用を行っていました。

実は、現在の首相は既存のメディア(テレビや新聞など)への「取材対応が少ない」と指摘されていました。
昔であれば、「取材に応じないのは国民に向き合う気がない証拠だ!」とバッシングされ、支持率低下に直結していたかもしれません。

しかし、SNSがこれだけ普及した現代においては、政治家側の考え方も大きく変わってきています。

「切り取り報道」を嫌い、個人メディア化する政治家

テレビや新聞などのマスメディアを経由して発信すると、どうしても「記者のフィルター」や「番組の意図」が入り込みます。
発言の一部だけを都合よく切り取られたり、意地悪な質問で失言を誘導されたり、「視聴率を下げてやる(あるいは叩いて数字を稼いでやる)」といったメディア側の思惑によって、情報が歪められて国民に伝わってしまうリスクがあります。

それならば、「マスメディアを通さず、自分の言葉や活動をそのまま直接国民に届ける(SNSを使う)方が、よっぽど正確で手っ取り早い」と考えるのは、今の時代とても自然なことです。

先日も、「とあるタレントさんが、テレビ番組を辞めることを直接自分のXで一方的に発表した」というお話をしましたよね。
芸能界だけでなく政治の世界でも、個人の「メディア化」が急速に進んでいるのです。

最大の強みは「非公開の場からのリアルタイム発信」

この内閣広報室によるXアカウントの最大の強みは、「メディアの記者が立ち入れない非公開の場からの発信」です。

例えば、記事にもありましたが、「首相とアメリカのトランプ大統領の電話会談が、あと4分で始まります」といった超直前のリアルタイム速報を流したりしていました。
これは、外で待機しているだけのテレビ局や新聞記者には絶対にできない芸当です。現場の中枢にいる広報チームだからこそできる、極めて新しく、付加価値の高い情報発信だと言えます。

すべての政治家に「今すぐこれをやれ」というのは酷かもしれませんが、国会議員であれ地方議員であれ、政治家というのは国民(有権者)の信任を得てその立場を任されているわけです。
そう考えると、「今自分が何のために、誰と、どういう活動をしているのか」を有権者に向けて直接発信し、報告することは、ある種の義務であり、責任でもあると私は思います。

もちろん、メディアにはメディアの役割(権力の監視や、多角的な分析など)がありますから、テレビや新聞が完全に不要になるわけではありません。
ただ、「国民への一次情報の伝達(発信)」という役割においては、もはやメディアを介さなくてもSNSで十分に機能する時代になりました。メディアと個人の発信、それぞれの新しい棲み分けを模索していく時期に来ているのだと思います。

今回の1ヶ月間の期間限定テストを経て、内閣広報室がデータを分析し、今後どのような形で新しい情報発信の形を確立していくのか、とても楽しみです。

今日は、首相の動向をXで速報するという新しい試みについてお話しさせていただきました。