これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです
現在、アメリカ・カナダ・メキシコで共同開催されているワールドカップで盛り上がっていますね。今日は、そのワールドカップの舞台裏に関する、とても近未来的なニュースがありましたのでご紹介したいと思います。
ワールドカップの会場を「犬型ロボット」が警備
ニュースの内容は、「ワールドカップの会場(または周辺)で、犬型ロボットが警備にあたっている」というものです。
「犬型ロボットが警備」と聞くと、怪しい人を見つけたら「ワン!」と吠えて飛びかかり、犯人に噛み付いて捕まえてくれる「サイボーグ番犬」のようなものを想像してしまいますが、どうやらそういう物理的な制圧機能はないようです。
主な役割は「動く監視カメラ」です。
ドローンで空から監視したり、固定された監視カメラで会場を見渡したりするのとは違い、人間と同じ目線(高さ)で会場内を徘徊できるのが特徴です。
記事によると、普通のカメラだけでなく「サーモグラフィー(熱源センサー)」なども搭載されており、群衆の中で不審な熱源や異常を見つけたら、すぐに人間(オペレーター)に警告を知らせることができるそうです。
SFの世界が現実に。なぜ「犬(四足歩行)」なのか?
無人のロボットが街やイベント会場を巡回して警備するなんて、まさに『PSYCHO-PASS サイコパス』や『攻殻機動隊』(タチコマのようなロボットですね)などのSFアニメで描かれていた近未来の世界そのものです。
ここで非常に面白いのが、「なぜ空を飛ぶドローンや、車輪のついたロボットではなく、わざわざ犬型のロボットを採用したのか?」という点です。
まず「ドローン(空からの監視)」についてですが、ワールドカップのような人が密集する会場で、群衆の頭上をドローンが飛び回るのは非常に危険です。万が一故障して墜落したり、プロペラが人に当たったりすれば大怪我に繋がります。
また、トラブルを起こすのは人間ですから、人間の顔や手元などをピンポイントで察知するためには、物理的な距離が近く、人間の目線に近い地上にいた方が有利です。
次に「車輪(タイヤ)がついたロボット」について。
「タイヤの方がスイスイ速く走れて楽じゃない?」と思うかもしれませんが、タイヤの最大の弱点は「階段や段差に弱い」ことです。
以前も少しお話ししましたが、人間の社会(街やスタジアムなど)は、私たちが思っている以上に階段や段差だらけです。車椅子を利用されている方などは、その不便さを痛感されていると思います。いくらバリアフリーが進んでいるとはいえ、タイヤのロボットではパトロールできる範囲が極端に制限されてしまいます。
その点、四足歩行の「犬型ロボット」であれば、人間の歩くペースに合わせて階段を上り下りし、不整地でもバランスを崩さずに進むことができます。人間社会で人間と一緒に活動するロボットとしては、四足歩行は非常に合理的でベストな選択なのです。
「犬のおまわりさん」が街を歩く未来
では、なぜ猫ではなく「犬」なのか?(猫型ロボットはドラえもんですね笑)
日本では昔から「犬のおまわりさん」という童謡がありますし、現実にも「警察犬」や「番犬」のイメージが定着しているため、「犬型のロボットが警備をしている」という状況は、人間にとって心理的に受け入れやすく、安心感やちょうどいい抑止力を与えてくれるのかもしれません。
今回のワールドカップでの導入はとても面白い試みですし、近い将来、日本でもこういった犬型ロボットが普通にイベント会場を警備するようになるでしょう。
あと5〜6年もすれば、渋谷や新宿のスクランブル交差点を、当たり前のように犬型ロボットがパトロールしている…なんて光景が日常になる可能性も十分にあります。
AIとロボットが融合する2030年代に向けて
私は個人的な予測として、こういった「人間と共に生活・活動するロボット(人型や犬型など)」が社会に自然に馴染んでくるのは、2035年以降、そして本格的に普及するのは2045年以降になるのではないかと考えています。
今は「生成AI(脳みそ)」の進化にばかり注目が集まっていますが、2030年代以降は、そのAIの脳みそを積んだ「ロボット(身体)」が大きなテーマになってくるはずです。
ワールドカップの犬型ロボット警備は、そんな未来への確かな第一歩です。今後もこういったロボット関連のニュースは積極的に追いかけていきたいと思います。
今日は、ワールドカップで活躍する犬型ロボットについてお話しさせていただきました。
それでは、また次回お聴きください。さようなら。