QUESTIONより
LINEがショッピングレンズを発表しました。画像からAIが似たような商品を選んでくれるなら彩雨さんのように自撮りを載せる方は知らないうちに真似されちゃうってことでしょうか?
LINEが行った先日の発表、なかなか魅力的なもので興味があります。このショッピングレンズ機能も、以前より注目されていた分野ではありますが、いったいどんなものなのでしょうか?
ショッピングレンズがなにを変えるのか
ファッション誌では必ずモデルが着ている服がどこのブランドのものか、というのが表示されていますよね。ですが、TwitterやInstagramの写真には、モデルが着ている服のブランドは書いてありません。たまに丁寧にブランド名を書いてくれる方もいますけど、まぁここまでは普通の話です。
このショッピングレンズという機能は、写真から着用しているアイテムを検索し、そのまま買える機能です。
LINEショッピングで”ビジュアル検索”が可能に!新たに導入された「ショッピングレンズ」とは?
画像検索の技術も向上し、今では服装の色や形をもとにそれと似た商品を探し出すことができます。
これは芸能人やモデルが着ている服と同じ服を着たい、ということで検索し買うことももちろん想定しているでしょうが、似た商品を探し出してくれるということで、こういう服がほしいけど同じやつは高すぎるから似ている他のものにしようかな、というユーザーの要望にも応えることができます。
ネットショッピングは特徴を文字で検索したり、ひたすら画像を見たり、人気順や値段順に並べ替えたりで買うものを探すわけですが、服やアクセサリーは種類も多く、探すときに新たな選択肢ができるというのはいいことかもしれません。
まぁそういうわけで、気になるバンドマンの身につけているもの、もしくはそれに近いものを画像から検索して買える仕組みにはなるわけで、服装から入りたい人は真似できるのかもしれませんね。
インフルエンサーと相性がいい
こういったショッピングレンズの仕掛けはインフルエンサーとも相性がいいです。みなさんもさり気なくSNSに写真を載せることも多いでしょうが、SNSで大きな影響力を持つ人が何かをさりげなく写真に載せてくれたら、それはとても大きな宣伝効果になりますよね。
一時期はステルスマーケティングなんてネガティブなイメージもありましたが、写真から簡単に検索し買えるというのは、こういったインフルエンサーを活用した宣伝を展開させるというシステムでも活用しやすいものです。
これまではしっかりとSNSで宣伝するためには、これがどこのブランドの服で…と説明しなきゃいけないわけですが、ちょっとそれこそステマっぽいですよね。でもそれがショッピングレンズの仕組みによって今日はちょっと遊びに行ってきました、で載せた写真でもしっかり商品を宣伝できるという便利なことになるのです。そうなると企業はSNSで影響力のある人にいろんなものを使ってほしいわけで、そういった企業とインフルエンサーたちをつなぐビジネスもまた成り立ってくるわけです。
もしかしたら、すでにさりげなく載せているインフルエンサーたちの写真も、すでにそんな意図があったりして?
こういったショッピングレンズもそうですが、ITのさりげない新しいサービスは一見地味に見えて、実はいろんなことを見えないところで変えていることもあります。この先もどんなサービスが登場するのか楽しみですね。