夏といえばお祭りです。7月、8月は全国各地でお祭りが行われます。花火大会も多く開催されることでしょう。
お祭りといえば屋台です。
射的、くじといったゲーム性のあるものから、わたあめ、リンゴ飴など定番のデザート、たこ焼きや焼きそばといったちょっとお腹にたまるものなど、多くの商品が並ぶ、魅力的な空間です。
冷静に考えれば割高なものが多いのですが、ついつい買ってしまうのが屋台の魔力でしょう。
生き物系屋台あれこれ
屋台は生き物も扱われます。パッと思いつくのは金魚すくいです。子供のころやった金魚すくいでゲットした金魚が、10年15年と生きたという話は決して珍しいことではないです。みなさんの中でもそんな経験をしたことがある人もいるかもしれませんね。彩雨さんも、金魚飼ってましたからね。
カラーひよこ
「菊次郎とさき」という昭和時代の庶民がテーマの話がありまして、そのとき子供が縁日で買ったひよこを大事に育てている話がありました。
実は自分は縁日でひよこを扱っているお店を見たことがないもので、話としてはそういった作品の中でしか知らないのです。
その昔、カラーひよこという商品が存在したのです。
メスのひよこに比べ産卵できなかったり食用としての効率が悪いオスのひよこに、化学薬品で無理やり染色し、縁日で売るというのがカラーひよこです。現在日本ではカラーひよこを扱っている屋台はほぼないのではと言われています。
当時はひよこを買ったものの、ちゃんと育てられず公園などに放置してそれが公害として社会問題になったそうです。家で育って家族が食べる例もありましたが、それはまだ良い方、ということなのですね。「菊次郎とさき」でも家族が食べる話がありましたが。
そういった面と動物愛護の観点から、カラーひよこはなくなりました。
亀すくい
亀すくいというのもあります。ミドリガメです。
これも、物心ついてから屋台で亀すくいを見た記憶はないのですが、これはまだ数年前まではよくあったかもしれません。
この亀すくいですが、2020年までになくなる予定です。
というのも、環境省は生態系を破壊する恐れがあるとして、ミドリガメの輸入を2020年で禁止することを決めたからです。
縁日の人気者ミドリガメが2020年で輸入禁止 生態系を破壊する恐れ – ライブドアニュース
ミドリガメは繁殖力と生命力はずば抜けているといわれています。生態系や農業への影響など、長い間問題となっていました。飼う場合は届け出が必要となり、屋台からはまもなく消えることになるでしょう。
その他、こんなものも?
ちょっと前に動物虐待じゃないかと問題になったのが、ハムスター釣りです。今でこそ問題になりますが、昔はこんな意外なものまで屋台に登場していました。
それがワニです。
ワニのおもちゃじゃないですよ。生体のワニです。
こんなの子供がうっかり持って帰ってきたら、昭和のお父さんお母さんもびっくりでしょうね。リアルワニワニパニックですよ。
他にもウナギ釣りなんてのもあるそうです。これは釣ったやつをその場でさばいてくれるみたいで、まぁ飼うわけじゃないならアリなのかなとは思いますけど。
今でも日本の影響なのか、海外の屋台では生体の動物が売られることもあるそうです。できるだけいろんな文化や価値観を寛容に受け止めたい彩雨さんですが、やはり屋台での生体販売というのはちょっと抵抗感もあります。生き物に興味を持つ子供たちが多いのもわかりますが…おとなしくスーパーボールでもすくっておいてもらいたいです。