台風のおかげですこし暑さも一服というところでしょうか。それでも、またすぐに台風一過で猛暑が予想されます。暑さには気を付けなければなりません。
夏の風物詩のひとつであるのが、打ち水です。東京でも打ち水をするイベントがあり、外国人観光客も多く写真を撮ります。
東京オリンピックでも猛暑が懸念されていますが、小池都知事が打ち水を、という発言をして話題になりました。
水をかけるくらいで涼しくなればこんな猛暑でつらい思いをしないよ!!って思う人もいることでしょう。
効果ある?効果ない?
では、水をまくということは涼しくなる効果はあるのでしょうか?実はケースバイケースです。
水をかけると、徐々に蒸発します。蒸発するときに気化熱で涼しくなります。体がぬれると涼しいのと同じ原理です。しかしこれだけの猛暑です。アスファルトに水をまいても一瞬で蒸発します。湿度もあがり、体感で熱く感じる可能性もあります。
昼間はすぐに蒸発してしまい、あまり効果がないといわれます。しかし夕方に打ち水をすることでゆっくりと蒸発し、涼しくなる効果があるのです。また、水をかけたところとかけてないところで気流が発生し、涼しい風が流れるようになります。
うまくやれば体感で二度ほどの効果も見込めるとか。
たかが打ち水、されど打ち水、昔からやっていることには意味があるということです。
打ち水は儀式
打ち水は江戸時代から広がったものです。浮世絵や俳句などでも打ち水についてのものもあり、多くの庶民が行っていたことであると推測されます。
もっとも、その効果だけではなく、水を撒くという行為や水を見るという行為だけでも納涼効果はあるとも言えますからね。
そんな打ち水ですが、「場を清める」という神道的な儀式としての意味合いもあります。お参りするときに手や口を清めるのと同じですね。昔は来客前に水を撒くというマナーもあったとか。
最近はマンション在住の人も増えましたし、打ち水をするという機会もなくなったかもしれません。
今はネットでも「打ち水大作戦」として打ち水を盛り上げようとしている試みもあります。物理的な効果だけではなく、コミュニティ形成としてもいいかもしれませんね。
打ち水大作戦 2018
みんなでいっせいに打ち水して、真夏の気温を2℃さげよう!
たかが打ち水、されど打ち水、こんな猛暑の夏には効果あるかもしれませんね。