スーパーコンピュータというものがあります。超高性能のコンピュータです。
名前だけはなんとなく聞いたことがある人も多いでしょうが、実際のところどういうものなのかよくわからない人も多いことと思います。実は自分もよくわかってないので、調べてみました。
スーパーコンピュータって響きがいい
現在も、身の回りにはたくさんのコンピュータがあります。パソコンだけがコンピュータではありません。スマホから、自動車、電化製品と、コンピュータ内蔵のものは多く存在します。
しかし、スーパーコンピュータの性能はそういった実生活で扱える性能とは比べ物にならない性能を誇ります。
一般的に扱えるコンピュータの性能を示すCPUのクロック数というのがありますが、だいたい性能のいいものでも3.5kHzとか、そういうことを聞いたことある人もいるかもしれません。例えば3.5kHzでしたら、1秒間に36億回の計算をすることが可能という意味です。日本が誇るスーパーコンピュータ「京」は1秒間に9.3京回の計算を行うことができます。京というのは億、兆、京の順番ですから、とてつもない性能であることがわかります。
現在の性能世界一位はアメリカのSummitというスーパーコンピュータです。世界中が競っていて、どんどん更新されていきます。2021年には先ほど紹介した「京」の100倍のスピードをだせるスーパーコンピュータの稼働を目指しているというニュースもあります。
ちなみに民主党政権時代の「二位じゃダメなんですか」って覚えている人もいると思いますが、あれはスーパーコンピュータの性能についての話です。
性能だけじゃなく大きさも金額も経費もヤバい
スーパーコンピュータはとにかくでかいです。多くのコンピュータをつなぎ合わせてつくるようなもので、どうしても大きくなります。人が持てる大きさではありません。
また、消費電力もすごいです。動かす電力だけではなく、熱を冷ますための電力も必要になります。一般家庭の三万世帯分という話も。これはすごいですね。
実はスーパーコンピュータはレンタルできます。ホームページには利用料金も掲載されています。見てみると意外とリーズナブルに見えてきますが、スーパーコンピュータは性能が良すぎて、その能力を切り分けできるのです。少し使うならいくら、全部使うならいくら、という感じですね。ちょっとなら1時間15円くらい、全部なら1時間120万円といわれています。
なんのために使うの?
そんなスーパーコンピュータですが、なんのために使うのでしょうか。僕らも多くのコンピュータを使いますが、一般人には明らかにオーバースペックの代物です。
利用用途は、一般的にはシミュレーションになります。気象、地球環境、生命、医療、世の中には多くの事柄が複合的に関係しあって結果がでるものばかりです。シミュレーションをしたくても、あまりにも事象が多すぎて計算しきれない、そのために、どんな複雑なことでも計算できるように、と開発されたのがスーパーコンピュータでもあります。
シミュレーションというとゲームみたいでそんなもののためにと思う人もいるかもしれないですが、このシミュレーション能力が研究開発においてはとても大事なことなのです。
どんなソフトでも動くわけではない
自分の場合は、スーパーコンピュータならどれだけのソフト音源をならせるんだろうと考えてしまいますが、じゃあそこでCUBASEをインストールするとか、そういうことができるわけではないようです。
ただ、例えば合唱のシミュレーションとか、こういうの使ってやったらすさまじいものができそうですね。なんにせよ、日本はこういったシミュレーションの大事さに早々に気づき、しっかりとスーパーコンピュータ部門では世界と競ってるのだから、大したものです。今後にも期待ですね。