金利というものがあります。持っているだけで利子がつきます。
銀行にも金利はあります。現在はとても低いですけどね。みなさんの銀行にも、ちゃんと利子ついていると思いますよ。お金は持っているだけでかってに増える、そんな夢のような存在が金利です。
銀行の利子と同じような感じですけど、各国の通貨にも金利があります。政策金利といって、国が設定している金利です。この政策金利と銀行の金利は完全一致しているわけではないものの、まぁ漠然としたイメージとしては直結していると思ってOKかと思われます。
アメリカドルは金利は2%です。現在は少しずつ利上げを行っているところです。日本円はマイナスです。これがいわゆるマイナス金利というやつです。
超高金利のアルゼンチンペソ
先日、トルコの通貨の価値が急落しているという話をブログで書きました。トルコのリラは実は金利が高い通貨の一つです。この金利を目当てにトルコリラを所有する人もいるそうです。
現在、この金利で話題になっている国があります。それがアルゼンチンです。なんと、金利を60%にしました。これはすさまじい金利です。
アルゼンチンは、トルコと同じようにすさまじい勢いで通貨安が起きている国です。経済状況は昔からずっと悪い状態です。この通貨安をどうにかしようと金利を上げ続けています。一般的には利子が高いわけですから、利上げをするとそちらにみんな飛びつきます。しかし、アルゼンチンは利上げをし60%にしても結果的には通貨安に歯止めがかかりません。というより拍車をかけている面もあり、安全通貨とされる日本円にさらにお金が向かっている動きもありました。
「めっちゃ利子高い!ラッキー!」って思うより「どう考えても利子高すぎて逆にやばいやつだろ」とみんな思っちゃってるんですかね。
これからまた大きな問題になるであろう、新興国通貨安
経済もグローバルへ、お金の流れも当然世界を巻き込んで行われています。これまで世界には多くの国があり、その分だけたくさんの通貨が存在します。しかし、今回のトルコやアルゼンチンのように、世界との経済に巻き込まれることですさまじい通貨安にさいなまれる国はこれからも増えることが予測されます。
激変する通貨は国の経済を悪化させ、社会が不安定になります。しかもそれがどんどん世界へ飛び火することになります。今でこそトランプ大統領の動き一つで大きく変化する為替ではありますが、トランプ大統領のせいでこういう状況になったわけでもありませんよね。こういった世界経済の問題って、将来的にはどうやってうまく収めていくものなんだろうなぁと思います。