日本の通信料が高いというのは、ずっと言われてきたことでした。
今は政府も高いといっているくらいで、政府が民間にここまで具体的に口出しするのもすごいなぁと思ってましたが、まぁ高いというのは自分自身も思っています。
日本は世界一
先日総務省が発表した世界6都市の携帯料金では、日本がトップで、なんとパリの4.2倍にもなることが明らかになりました。
携帯料金、東京が「世界最高」…パリの4・2倍(読売新聞) – Yahoo!ニュース
記事によると、各国の携帯料金は徐々に下がっているようで、それは格安スマホの普及によるものです。一方で日本はまだ多く下がっておらず、格安スマホの普及が遅れていることに言及されています。
彩雨さんは昨年の年明けから格安SIMに乗り換えています。
払っている金額は月2000円くらいです。機種代ありきとはいえ、毎月1万円近くも払っていたあの頃はなんだったんだろうとは思います。
初動で遅れた日本の悪いクセ
日本が格安SIMに出遅れたのは、間違いありません。当時はSIMロックといって、他社のSIMカードを使えないような仕組みにしていたからです。
市場を独占し、競争が起きにくい仕組みになっていました。
すでにある既得権益が成立している市場はなかなか崩しにくいもの。あらゆる業種でしばしば起きていた現象です。それであるがゆえに、世界から周回遅れでスタートすることもしばしば。今回も悪いクセがでてしまいました。
それを総務省がプッシュしSIMロック解除を義務付け、今回も総務省がプッシュし携帯が高いということを言ってますので、一応いい仕事しているように思えます。
新規参入で携帯料金は下がるか
格安SIMではなく、新規に電波を割り当てられる楽天が2020年に参入してきます。これにより再び全体を巻き込んでの競争が激化される可能性はあります。
まぁ多少は下がると思いますが、政府が4割下げる余地があると言っています。しかしさすがに4割は下がらないかなとも。どちらかというと、格安SIMに乗り換える人が増えて、トータルで平均すればそれくらいにはなるかもしれないですけどね。
携帯電話も民間企業といえども、電波は公共物です。一部の企業が独占することは好ましくありません。
近い将来には5Gの通信が標準になります。
できることはどんどん増えていきます。このあたりを見越して、携帯電話の料金も含めて次の5年が転換期になりそうですね。