年の瀬になり、1年間を振り返る時期になってきました。
今年もいろいろなことがありましたが、平成最後ということもあり、この30年を合わせて振り返るようなことも多いですね。
いいことや悪いこと、1年間は長いですから、いろんなこともあります。楽しかった1年、つらかった1年、もちろんこれは人によって感じ方も違うことでしょう。
人類にとって、一番しんどい1年
では、人類にとって、一番しんどい1年とはいつでしょうか?
大きな戦争があった年なのか、大きな病気が流行した年なのか、大災害が起きた年なのか…いろいろ選択肢はありそうですね。
興味深い内容ですが、そんな記事がありましたので紹介します。
米大学の研究者が発表 人類にとって最も困難な年は「西暦536年」 – ライブドアニュース
こちらの記事によると、人類にとって最も困難な年は西暦536年とされています。
ずいぶん前のことで、そのころに何があったのかパッとでてこないですね。記事の内容に触れてみましょう。
記事によると、536年にアイスランドで火山が噴火し、それにより世界の環境に悪影響を与えたことを指摘しています。アイスランド近辺だけではなく広い地域でこの影響がありました。
ただ調べてみると、この536年のアイスランドの噴火がよくわからないんですよね。でも同じ時期、535年にはクラカタウ火山というインドネシアの火山がすさまじい大噴火しているとされています。実はこちらの火山は1800年代にも大噴火をしてまして、そのときの音が地球上で観測された最も大きな音とされています。
火山の噴火は世界中で気温を下げ、「夏のない年」と表現されることもあります。この536年は東ローマ帝国の歴史家プロコピオスが日記の中で太陽や月の輝きが衰えたという記述を残しています。実際にこの噴火を皮切りに、世界中で干ばつや飢饉が発生しています。
さらにこの時期は合わせてペストも流行していたタイミングでして、東ローマ帝国ではなんと人口の三分の一から半数が亡くなったと記事にあります。
今では考えられないような世界ですね。辛い、という次元が違います。
世界にはまだまだ噴火したらやばそうな火山はたくさんあります。再びこういった災害が僕らの生活を一変するようなこともあるのかもしれませんね。