ポケベルはもう鳴らない。彩雨さんは114106の意味がわからなかった。


ポケベルが鳴らなくて、という曲があります。曲も有名ですが、これは同じ「ポケベルが鳴らなくて」というドラマの主題歌です。

1993年に放映されました。

ポケベル全盛期

90年代半ば、ポケベルは全盛期を迎えます。当時はまだ携帯電話が普及しておらず、連絡は固定電話、もしくは公衆電話からポケットベルにメッセージを送ることで行われます。仕事の現場でも使われていたようですが、女子高生の間で大ブームとなりました。

入力方法は通称ベル打ちとも呼ばれる独自の変換で行われます。慣れていると下書きなしでもすらすらと入力できるようになります。ポケベル後期には、ポケベルで文字を入力し、そこから発せられる音を受話器に聞かせることでメッセージを送る機能も搭載されました。

メッセージといっても、現在のメールのように長文を送ることはできません。

また、合わせてポケベル独自の暗号も普及しました。実はこれには理由がありまして、ポケベルが最初に登場したときは数字しか送ることができなかったからです。(※最初の最初は呼び出し音を鳴らすことしかできませんでした)

0833は「おやすみ」です。これはイメージしやすいですね。

49106は「至急TEL」です。これも比較的有名です。当時はポケベルは一方通行の連絡しかできませんでしたので、緊急で連絡を取り合いたい場合は相手から電話をもらわなくてはなりません。

114106は…みなさんわかりますか?彩雨さんはわかりませんでした。答えは「愛してる」です。6を「る」と読むのがポイントですが、これは6と「る」の形が似ているからそうなるそうです。似てるのかな?

数字しか送れないポケベルでも、多くの言葉が登場しました。そこにあるものが限定されていてもきちんとできることから文化が登場するわけで、とても興味深い事象です。

現在のポケベル

携帯電話の普及により、ポケベル利用者は減少します。NTTなどはもすうでに撤退し、現在は東京テレメッセージという会社がポケベルを運営していますが、東京、埼玉、千葉、神奈川のみでのサービスとなっていました。

1000万人以上もいた利用者も1500人となり、来年の9月にポケベルは終了することとなります。平成はテクノロジーにより個人間コミュニケーションが劇的に変化した時代でした。その黎明期を駆け抜けたポケベルも、平成の終わりとともに幕を閉じます。

リアルアヤノ.メ vol.2開催

リアルアヤノ.メ vol.2の開催決定!2019年1月26日(土)、阿佐ヶ谷ロフトAにて。今回は来場者プレゼントも用意したいと思います。みなさまのご来場をお待ちしております!詳しくはこちらをご覧ください!

リアルアヤノ.メ vol.2「さようなら!ありがとう!平成最後のリアルアヤノ.メ」

リアルアヤノ.メ vol.2 「さようなら!ありがとう!平成最後のリアルアヤノ.メ」 2019.1.26@阿佐ヶ谷ロフトA 【概要】 おかげさまで第一回目はチケットも即完売で、台風直撃による緊急生中継もたくさんの人に見ていただいたリアルアヤ