時代も変わればサービス業も変わります。
TSUTAYAが各地で続々閉店しているというニュースがありました。
レンタル産業はなくなるのか
音楽CDや映画などのDVDなど、昔はその多くをソフトを買うか、借りるかの二択でした。
買うのはけっこうお金もかかりますし、多くの人がレンタルを選んでいたと思います。音楽CDは買ってた人もいるかもしれませんが、自宅に映画のビデオやDVD、ブルーレイをずらっと何百枚も並べている人は、金銭的に余裕がないとできないことでもあります。
近年は映画も音楽もサブスクリプションでサービスを展開しています。こんな時代でもCDはまだまだ売れるのに対し、音楽以上に映像はサブスクリプションに注力しています。
昔の作品も自由に好きなものを視聴できるということで、映画だけではなくアニメやドラマなども配信されています。
テレビだけではなくスマホでも視聴できるメリットもあります。安価に映画を見たいのであれば、レンタルするよりもHuluなどサブスクリプションのサービスを使うほうがユーザーとしては使い勝手がいい部分もあります。
今後さらにネットワークの通信速度が上がれば、超高画質での映像配信もすぐにでも行われるようになるでしょう。DVDやブルーレイのかつてのメリットであった高画質というのも、配信に劣ってしまうのです。
ちなみにこれについては音楽でもそうで、CDは規格以上の音質にはできませんので、理論上は配信へシフトするほうが高音質のものを提供できるのです。まぁ聞き分けることが人間にできるのであればの話ですが。
現在はテレビだけでもこういったサービスが利用できるようになっています。テレビで見られるようになったことで、レンタルのメリットであった大画面で、というのもイーブンとなりました。
今後のサービス利用者の動向を予測するに、映像や音楽ソフトのレンタル産業は個人的にも衰退すると考えています。TSUTAYAがすぐに撤退するとは思えませんが、少なくとも個人営業のレンタルショップは2020年代はかなりなくなってしまうのではないかと思います。
TSUTAYAは映像配信も手がけていますし、今後は別業種へ力を入れていくことになるでしょう。もともと多角経営している会社ですしね。
自分自身は青春時代はまさにTSUTAYAとともに生きていまして、たくさんCDを借りました。TSUTAYAで借りた音楽を通して今の自分があります。それだけに閉店が増えているというニュースは残念ではあります。
しかし、ネット人間の自分は、もう何年も映像も音楽もレンタルしていません…。
中古ショップもなくなる?
さて、同じように今後衰退する可能性があるといわれているのは、中古産業です。
自分自身も感じていますが、かつてあった中古のゲームソフト屋はなくなってきたような印象もありますが、よく行っていたブックオフが閉店したときに、それを強く感じましたね。
音楽、映像、ゲーム、さらには本もネット経由で買える時代になりましたら、そもそも中古という概念がなくなります。
中古ショップも長期的に見れば市場は縮小するかもしれません、しかし、それはすぐではないかなと思います。ゲーム専用の中古、とかはなくなるかもしれないですけどね。
ブックオフは家具や洋服などの中古産業にも積極的に取り組んでいますし、トータルでのリサイクルショップという形態の中で音楽CDや本なども取り扱っていく現在のスタイルが時代感には合ってそうですね。
さてピエール瀧さんの一件で、音楽CDについてのいろいろな意見がでています。なるほどなとは思いますが、これも機会があれば別のときにでも。