昔から人間の遺伝子を動物に、という発想はありました。
明らかになっていないものも含めても、きっとそういった実験は数多く行われていたんじゃないかと思います。
倫理的には賛否、猿に人間の遺伝子を
今回、中国で猿に人間の遺伝子を移植したというニュースがありました。記事によると遺伝子組み換えの猿は記憶力向上や反応の素早さが確認できたとあります。
「猿の惑星」が現実に?中国の研究チームが猿に人間の遺伝子を移植 – ライブドアニュース
もちろん倫理的には賛否もあるようで、こういった研究は科学的にはもっといろいろできるのでしょうが、表立って進められない面もあります。
創世期には「神は人をご自身のかたちとして創造された。神のかたちとして彼を創造し、男と女とに彼らを創造された。」とあります。
都市伝説系のアナンヌキの話ですと、宇宙人が猿(原人?)に自分たちの遺伝子を混ぜてヒトを作った、っていう話も有名です。
もし猿に人間の遺伝子を移植し、知能指数が上がるのだとしたら…
都市伝説系の話にもあながち嘘ではないのかも、なんて思っちゃいますね。
倫理面と中国
中国人が倫理的に劣っている、とはいいません。
しかし遺伝子研究の面において、この倫理面の懸念をどこの国よりも突破する国が中国です。
先日も遺伝子を組み替え、生まれながらにして不安障害、うつ病、不眠、統合失調症であるクローン猿を中国が作ったというニュースがありました。
動物実験はそれはもちろんどこの国でも行われていることではあり、どこまでがOKかというのは難しい一面もあります。
とはいえ、世界的にこれはやりすぎなのではないか、と批判もあります。
中国は人間においても研究は進められており、実際に遺伝子を組み替え、HMVに感染しない双子の赤ちゃんが生まれました。これは人類初のデザイナーベイビーといわれています。
一体どこまでがOKでどこまでがNGなのか、この線引きは難しいものです。HMVに感染した人でもHMVに感染していない子供を産むことができます。これ自体になにか問題があるのかというと、問題があると決めつけるのは可愛そうな気もします。
とはいえ、じゃああれはどうなの、これはどうなのとなると、収拾がつきません。
ガンダムSEEDのように、遺伝子操作をされて卓越した頭脳と運動能力を持つ人が登場する時代も、倫理面の問題がクリアすればすぐにでてくるかもしれません。そういえばガンダムSEEDでも最初の一人については倫理面についての言及もされていましたね。
科学技術と倫理、精神面。どちらもきちんと理解したうえでなければ先には進めません。
さすがの中国も、現在行われているデザイナーベイビーについては研究の中止を命令したという報道もありました。
まぁ難しい問題です。200年後には当たり前になってる技術かもしれませんし、厳しい宇宙環境で生き抜くために逆に遺伝子操作を必須とする時代なんかにもなるかもしれないですしね。