景観を損ねず導入できるか、巨大なQRコードへの挑戦


QRコードは1994年に日本で生まれた技術ですが、現在は世界中で使われています。

QRコードはとても便利なもので、かざすだけで情報を得られますし、製作も簡単です。

今でこそ決済システムで再評価されているQRコードですが、チラシやら広告やら雑誌やら、わりとよく目にすることもあるでしょう。LINEの交換などでもQRコードは使われていますしね。

遠距離でのコード認識

そんな便利なQRコードですが、遠距離でのコード認識はなかなか難しいものです。

難しいというのは、技術的にといいますか、景観的に、ということです。

現在、この遠距離でのコード認識も開発研究が進められており、実証実験で200メートル離れた場所からのコード認識に成功したそうです。

200m離れた場所からスマホで読み取れる「新型コード」の効果

こちらの会社が開発しているXPANDコードは細長いバーコードのようになっているのが特徴です。

QRコードのように大きな面積を使うと、巨大看板では使いにくいですからね。これなら景観を損ねません。

現在は埼玉スタジアムで実証実験を行っているそうです。

ARと共存も可能か

とはいえ、コードを認識してなにかが表示されるというのは、テクノロジー的に言えばやはり一世代前のものです。

とても便利なものですが、巨大看板にはずっと巨大なコードが表示されているわけですし、その情報の入れ替えもなかなか簡単にはいきません。

そうなると、認識方法にもGPSなども使えるという意味で柔軟性のあるARのほうが、巨大空間の中では使い勝手がいいような気もちょっとしています。

まだまだ自分自身も生活の中にARを取り入れているわけでもないですし、知らないことばかりではありますけどね。

サッカー観戦とか、ライブとか、ARを取り入れることで面白いことはいろいろできそう。

もっとも、この遠距離でのコードもそうで、例えば道の青看板にこういったコードを取り入れることで、外国人用の案内などに応用するなどもできそう。

こういったものは街づくり、景観といった環境面にも関わってくることです。

いかに馴染むようにテクノロジーを盛り込めるかというのも課題になっていきそうですね。