2022年のカタール開催は、現状通り32ヵ国開催で行うことが決定されました。
その次の26年のものは、もうすでに48カ国での開催が決定されています。
今回のカタールでも48で行く可能性もあったのですが、もう時間もなさすぎて対応できないということから現状通りに行くことになったようです。
賛否両論、どちらがいいのか
参加国については、ワールドカップはこの長い歴史の中で少しずつ枠は増えています。
最初から現状の32だったわけでもありません。
世界全体でのレベルの底上げや経済的な発展もあり、発展途上国の参加も多く見込まれるようになりました。
反対派の意見
実はサッカーファンの間では48カ国開催については反対派が多いのです。
理由はいくつかあります。
まずはワールドカップ自体の質が低下するということ。
これまでワールドカップに参加できなかったレベルのチームも参加することになるので、まぁ理屈でいえばそうなるかもしれません。
もう一つはトーナメントの問題です。
現状通り4チームでのリーグで上位2チームが決勝トーナメント進出となりますと、24チームでトーナメントを行うことになります。
そうなると、12チームで山をつくり、6チームで山をつくり…となると、どこかをシードにしなければ変な感じになります。
現状の32チームのほうがきれいにトーナメントを組めるのです。
また、３チームでのグループリーグになる可能性も高いです。
ただ３チームだと、どこか１チームが試合がないことになります。
組み合わせ次第で、日程の有利不利がでることになりかねません。
また、試合数が増えることでそれだけスタジアムや宿泊施設などの確保が必要になります。そうなると、ある程度大きな国でなければ開催が難しくなります。
もしくは、26年開催のように複数ヵ国での共同開催が増える可能性も考えられますが、そもそもそれがいいのか、という問題もあります。
各クラブチームにとっては、ワールドカップのために多くの選手を送り出さなければならず、試合のないタイミングとはいえ、怪我などのリスクは増します。
もっとも、弱小クラブチームにとっては自分たちのチームの名前を世界に売るチャンスではあるので、これに関してはケースバイケースですけどね。
賛成派の意見
賛成派の意見は、アジア枠が増えれば、日本の出場の可能性がぐっと広がるということ。
日本はここ数年連続で出ているもので、なんかワールドカップって日本が出るのが当たり前の雰囲気になっています。
しかし、そんなことはありません。ちゃんと厳しい予選を勝ち上がっているのです。
枠が増えれば、日本の出場の可能性はそれだけ上がります。
興行的には、枠が増えることでそれだけ多くの試合を組めることになります。
放映権という意味では、かなり多くのお金を生み出すことになります。
地元に関しては、キャンプの誘致、ホテルの手配、スタジアムの配備など負担が増えることになります。
その負担を乗り越えられるのであれば、地元へ落ちるお金もそれだけ増えます。
また、発展途上国に関しては、自分の国が出場できる可能性も増え、それだけ盛り上がりも増します。
実は自分としてはサッカーファンの中では少数派のワールドカップは48カ国開催の賛成派です。
どれだけ国力に差があれど、90分間ピッチの上では平等です。
ワールドカップ出場を通じて、途上国が得られるその熱量の大きさは計り知れません。
途上国がワールドカップに出場することで、サッカーの需要があがります。
現在は東南アジアでのサッカー人気も高まっており、そういった流れはぐるっとまわって日本にもいい影響を及ぼします。
2026年は48カ国開催ですので、現状の懸念点をうまくクリアしながらやってほしいなと思います。