引きこもりは甘えでも怠けでもない!引きこもりとどう付き合っていくべきか


今年のさまざまな事件をきっかけに、引きこもりという存在に再び焦点があてられているようにも思えます。

引きこもりという現象は昔からありますが、そういった言葉が認知され定着したのは平成になってからでしょう。

昔は不登校とか登校拒否といった言葉がそれにあてはまったのかもしれませんが、学生以外の人でも引きこもりになるということで、引きこもりという言葉があるのかなと思います。

高齢化する引きこもり

引きこもりの方にもいろいろなパターンがありますし、どこからどこまでが引きこもりと定義するのかはやや曖昧な部分もあります。

同じ引きこもりでも、インターネットで外部とコミュニケーションをとる人もいれば、完全にシャットダウンし孤立しているケースもあります。

中にはネットビジネスで在宅で稼いでいる人もいるかもしれないですしね。

また、コンビニくらいならいける人もいれば、家の中ならば動ける人もいれば、自分の部屋から出ない人もいますし、ケースバイケースです。

一応、期間に関しては日本は半年以上続いた場合を引きこもりと定義するそうです。

やはり引きこもりはなかなか本人も家族もオープンにしにくい一面もあるので、家族の方も知人、親戚までにも隠しているケースもあるかもしれませんね。

近年の特徴としては高年齢化する傾向にあります。

単純に親がリタイアする年齢が高まっているので、それに合わせて子供も養ってもらえる期間が延びている、と考えることができますが、そんな単純な話でもないかもしれませんね。

引きこもりは日本だけではなく世界中でも見られる問題です。同じように高齢化、長期化の傾向があるようです。

どう向き合うか

引きこもりは周りの理解もまだ進んでいない面もあります。

例えば家族に引きこもりがいたとすると、親も自分のせいでなったのではないか、夫婦の間でもお前のせいで、なんて話にもなってしまうかもしれません。

周りの親戚や知人も、もしかしたら育て方が悪いせいで…なんていう人もいるかもしれません。

中には甘やかしすぎだ、と非難する人もいるかもしれません。よく出てくる話が、戦争中は引きこもりはいなかった!という話です。

実際はどうなんでしょうね。

無理やり家から追い出してしまえば治る!みたいに言う人もいます。

実際にそれで治るケースもあるかもしれません。しかし必ずしもそうは言い切れません。

いろいろなケースがあるので、その人に合わせた解決方法を探らなければなりません。

ただ単純にダラダラしたいから引きこもっているわけではありませんからね。

また、今は引きこもりの人を無理やり家から出す「引き出し屋」なる存在もあるそうで、法外な金額を要求するなどのトラブルもあるそうです。

そういったのも、どこか引きこもりという存在をどうにかしたい親の気持ちがにじみ出ていますが、難しいところですね。

やはり精神面でのショックやトラブルが引きこもりを誘発するケースもありますし、中には実際にうつ病など精神疾患を抱えている人もいます。

そうなってくると、親がどうこうしてもプロに頼らざるを得ない部分もあります。

また、現在は大人になってから引きこもりになるケースがとても増えています。

自分は大丈夫、と思っている人だって引きこもりになるかもしれません。

もしかしたら自分だっていつかそうなってしまうかもしれません。

現代病とか甘やかしすぎ、みたいな感じにしないで、周りの人も含めてどう向き合っていくかを考えていかないといけません。