10月から消費税が増税されます。
3%時代、5%時代、8%時代と日本はこれまで三回の消費税を経験していますが、それらは一律すべての商品に等しく税金がかかるものでした。
今年の秋の消費増税は違います。
何を買うかによって、そしてそれをどう買うかによって消費税が10%なのか、8%のままなのかで決まります。
これは軽減税率といって、ヨーロッパなど消費税が高い地域でこの方法をとっています。
今までちゃんと決まってなかった軽減税率の話も、消費増税を目前にだんだん決まってきました。
プロ野球チップスとポテトチップスは違う
軽減税率を導入する目的は、生活必需品については税金を減らし、国民の負担を減らすためです。
ですが、どこまでが生活必需品なのか、これは非常に曖昧な部分があります。
面白いのが、政府方針でプロ野球チップスは10%、ポテトチップスは8%となることがわかりました。
この違いはおまけにあります。おまけがつけばなんでも10%になるわけではなく、食品の割合が3分の2以上かどうかというところが分かれ目になるそうです。
理屈としてはそうですが、これはなんだか微妙ですね。
ちなみにポテトチップスには、イギリスにポテトチップス裁判という面白い判例があります。
プリングルスがビスケットなのかポテトチップスなのかという話です。
というのも、イギリスではビスケットは軽減税率の対象になるからです。
判決はプリングルスはポテトチップスになったそうです。そりゃそうだ。
しかし、こういった論争は形を変えてこれから日本でも増えてくるでしょうね。
今いわれているのは、豪華な器に入ったお菓子など食品はどうなるのか、ということです。秋に増税してすぐ後にはお節料理のタイミングになります。この話、話題になりそうな予感。
食品はその場で食べると10%、持ち帰れば8%
コンビニやコーヒーショップのように、そのお店で食べることも持ち帰ることもできるお店はたくさんあります。
これからは、お店で食べたり飲んだりすると外食扱いになり、10%になります。
持ち帰れば食品を買ったということになるので、8%になります。
食品を持ち帰ろうと思ったけど、やっぱりここで食べていこうかな…と思ったらどうなるのでしょうか?
このルールはあまりにもグレーゾーンが多すぎますね。
ちなみに摩天楼オペラまんじゅうは食品ですので、消費税は8%のまま、その他のグッズは10%になると思われます。
たぶんですが…。
なぜこれが?軽減税率の対象がおかしい!!
以前から指摘されていた問題ですが、なにをもって生活必需品とみるのか、非常にグレーです。
例えば新聞は生活必需品になります。8%のままです。ですが、これは新聞の定期購読は8%、コンビニなどで買う場合は10%になるとのことです。
生理用品、おむつなども対象にはならず、10%になります。水道や電気なども10%です。でも新聞は8%、これはどう考えてもおかしいですね。
秋にはさらに詳細の軽減税率対象がでるでしょうが、これは混乱すること間違いなしです。