今回の台風は甚大な被害をもたらしました。
ネットでの動きも注視していたのですが、今回気になったデマは二つほどです。
台風19号、気になったデマ
まず一つが、画像付きのツイートです。
星野一人@妖怪惑星クラリスシナリオ担当 on Twitter
まだ上陸前なのに小笠原諸島ヤバすぎる……
この写真、実はアメリカで撮影されたもので、小笠原諸島のものではありません。もっとも、この写真が小笠原諸島のものであると名言されているわけではないので、デマと見るかどうかは解釈の仕方次第ですね。
自分もブログのサムネイルで台風の話をするときにつける台風の画像は、必ずしも日本のものじゃないケースもあります。とはいえTwitterの特性上、自分のラインとしてはやはりデマツイートかなと思います。
もう一つがスポニチの報道です。
地球史上最大級か? 台風19号の勢力に世界が注目 衛星写真に騒然 – スポニチ Sponichi Annex 社会
「地球最大級」、未知なる「カテゴリー6」という単語が大きな話題になりました。
しかしこの記事、どうやら海外の記事の誤訳ということで、意図したものかどうかは別として、フェイクニュースと言わざるを得ません。
デマは真実の6倍速く拡散される
最新の研究によると、デマは真実の6倍のスピードで拡散されるとのことです。
デマツイートは真実より6倍速く拡散される MITが12万以上の話題から分析
事実は小説よりなんとやらと言いますが、ネットにおいてはやはり「デマは事実より奇」なんですよね。
デマの内容がそれだけセンセーショナルでリアルだというところなのかなと思います。
スポニチがUFO襲来という記事を上げてもだれも反応しないでしょうが、台風が来る段階で「地球最大級」と見出しを出せば、これはとても興味深く、拡散したいという気にさせるものです。
拡散している人はみんなよかれと思ってやっているわけです。
これだけ危険な台風がくるから注意を、ということです。それ自体は悪いことではありません。
小笠原諸島のツイートも、スポニチの記事も、そういう思いで拡散されたでしょうし、もしかしたら発信者もそういう思いがあったのかも?
それはわかりませんが、今回の台風に関するデマとフェイクニュースで気になったのはこの二つでした。
台風への不安が、さらにこの拡散のスピードを上げたかもしれませんね。もっとも実際にすさまじい勢力でしたので、そういった意味ではどちらもデマではないんですけどね。