故人のSNSやデータは削除すべきか、残すべきか


Twitterがいわゆる休眠アカウントを削除する、という発表をしたのは数日前のこと。

12月11日までにアクセスしなければ削除する、という通知を出したことで話題になっていました。

休眠アカウントは多い

実際、SNSは休眠アカウントは多いです。Twitterはいくらでもアカウントを作ることができ、作ったはいいもののなににも使われてないアカウントであったり、もしくはアカウントの数を作ってそれを売るためにつくられたアカウントなどは、そのまま放置されている場合もあります。

よりよい健全なSNSにするためにも、定期的にこういったアカウントは凍結しているといわれています。

今回は大規模に通知をし、さらに凍結ではなく削除という言い方をしたため、大きな話題になりました。

削除は保留に

そんな休眠アカウントの削除についてですが、Twitterから公式に削除を保留にするという通知がありました。

この理由は、すでに亡くなった人のアカウントを保護するためです。たしかに亡くなってしまった人は12月11日までにアクセスするのは不可能ですので、消えてしまうことになってしまいます。

SNSが登場して10年以上がたち、その長い時間の中で利用しながら亡くなってしまうケースはもちろんあります。SNSはその人の生きた痕跡がたくさん残っているので、世界中からそれらがなくなってしまうのは残念なことです。

故人のSNSをどうするべきか

インターネットが世界に普及して20年、こういった故人の残したデータについてどう取り扱うかは今後の課題でしょう。

最近は遺書のような形で、死後のSNSの管理をしてくれるサービスも存在しています。しかし利用者はわずかです。

ジオシティーズのようにサービス自体が終了してしまった場合は、故人のものももちろん一緒に消えてしまうことになります。将来的にTwitterがサービスを終了させた場合は、おそらく故人だろうと消えることになるのかなと思います。

このブログのように個人運営でやっているサービスは、すべて自己責任ですので、死後は消えてしまうことになります。

しかしここまでインフラのような存在になった大きなSNSであったり、Googleなど主要サービスについては、それらがサービスを終了するというのは今のところ考えられません。

SNSには大量のデータがありますし、GoogleやAPPLEも写真データなど、大量のデータを保有しています。SNSは誰かがそれを見る可能性はあれど、例えばバックアップしている故人の写真などは、だれにもアクセスされることなくそれをずっと残すことになっていきます。

それがはてしてどうなんだろう、という話です。このまま未来永劫、故人の情報を残すべきなのかどうなのか、というところです。将来的には何兆人分のデータになります。

もっとも、今の僕らが使っている容量など、将来の技術革新によってはあまりにもわずか過ぎる容量で、気にならないレベルかもしれませんけどね。実際に20年前の容量なんて、今なら一瞬でやり取りできるレベルですしね。

より多くの人がインターネットを利用する2020年代の、新たな課題になりそうです。