そういえば、フロンガスとオゾン層の話はどこへいった?


昨年は環境問題について世界的にも大きく関心がもたれる1年でした。

温室効果ガスということで、二酸化炭素排出についてであったり、ビニールごみやプラスチックごみなどが焦点となっていました。

ストローが廃止されたり、EV車開発に各社力をいれたりと、いろいろな試みが行われています。

最近聞かなくなったオゾンホール

環境問題についてはそれこそ数十年前から議論されていたことです。

ただあの頃と少し違うなと思うのが、オゾン層破壊についてです。昔は地球温暖化よりも、オゾン層が破壊されることによって皮膚がん患者が増え、人間は外で暮らせなくなる、というような悲観的な論調が多くみられました。

ですが、近年はオゾン層破壊については昔よりはあまり聞かなくなったように思えます。

オゾン層とは

そもそもオゾン層というのは何のことでしょうか。

オゾン層というのは、宇宙と地球の境目にある成層圏の下のほうにあり、有害な紫外線を地球に届かないようにフィルターをかけてくれています。

ですが1970年代に、このオゾン層が破壊されているという研究結果が発表されました。この理由はフロンガスです。フロンというのは空気より重く最初はそんな上空まで上がらないだろうと思われていましたが、実はそうではなく、気流の離京などでフロンがたどり着いてしまうことが明らかになりました。南極のオゾンホール、なんていうのも、気流の関係で南極に世界中のフロンが集まってしまったからなのでしょうかね。

環境破壊を止めた一例

フロンガスというのは冷却に使われる人工的に作られたガスで、人体に無害ということで多くの製品に使われてきました。

ですがこのオゾン層破壊の問題が世界中で関心がもたれ、オゾンを使った製品はことごとく別のものへと変わっていきました。今、日本の家庭でオゾンを使うエアコンを使うところはかなり少ないのではないでしょうか。でも昔はきっとみんなオゾンを使っていたのでしょう。

そういった世界的な試みもあり、オゾン層はどうやら徐々に回復しているという研究結果もあります。

環境問題というのは、あまりにもスケールが大きすぎる話ですので、どうにもイメージが湧きにくいところもあります。ただ、こうやって世界的に動いた結果が見えてくると、その気持ちも変わってくるのかなと思います。

2020年代はさらに世界的には環境問題への取り組みが進む10年間になることでしょう。今は何かと批判であったりバッシングであったりというところが話題になりますが、どう建設的な議論ができ取り組んでいけるかという10年であってほしいなと思います。