現在、軍隊には陸軍、海軍、空軍とあります。それぞれの専門分野が違うので、この三つに分かれています。これはずっと前からそうです。
しかし、そんな軍隊に、アメリカ政府は宇宙軍の設立を発表しました。
米政府、2020年までの「宇宙軍」創設計画を発表(ロイター) – Yahoo!ニュース
いや、それにしてもですよ。
宇宙軍
なかなか破壊力抜群のワードですよね。ガンダムか!?
厨二心はぶんぶん揺さぶられます。たまらんです。
宇宙軍の創設は続く?
宇宙軍といっても、別に宇宙人と戦うわけではありません。火星や月を侵略しに行くわけでもありません。
近年の戦争は高度なテクノロジーを駆使し行うようになっています。ミサイルも一回宇宙空間へでてから落ちますし、人工衛星から相手国を狙い撃ちするなんてSF映画のような時代もやってくるかもしれません。
GPSなども人工衛星がなければできないことですが、直接相手国を攻撃するだけが戦争でもなく、多くのテクノロジーがそれを支えています。今は、宇宙を制することは大事なことでもあるのです。そのあたりが、第二次世界大戦のころとの違いです。
トランプ大統領はかねてから宇宙軍創設には肯定的な意見を持っていました。
現在はロシア、中国、イスラエルが宇宙軍(もしくはそれに相当するもの)を持っています。特に中国とロシアは積極的で、アメリカもそれに続いた形になります。宇宙軍創設については、空軍で対応できるという考え方もあり、賛否両論あるようですね。新しい軍を創設するということでさらなる予算も必要になり、アメリカとはいえ、この時代に軍事支出が増えるというのもちょっと漠然とした嫌な感じもします。
月や火星は支配できない?
1967年に発行された宇宙条約というものがあります。その中には天体を含む宇宙空間に対しては、いずれの国家も領有権を主張することはできないと明記されています。
つまり、政府は月や火星に一番乗りしても、そこを自分の土地とすることはできないのです。そこが、これまで人類が数百年続けてきた植民地政策とは異なる点です。
しかし、この50年間は宇宙開発は目に見える形で進んでいないものの、確実にテクノロジーは進化しています。将来的にはなんらかの形で権利を奪い合うような時代にもならないとはいいきれません。そうなったときには宇宙へ自由に行ける足場といいますか、テクノロジーがあるかどうかで大きく変わるわけで、直接的な支配はできないとはわかりつつも、今後の動きも気になるところです。
また、現在は民間での宇宙開発も積極的です。進められている宇宙開発に対して、世界でのルールがまだちょっと曖昧なような気もします。このあたりうまく平和的に収まってくれるといいなとは思いますが、へんな火種にならないといいなと祈るばかりです。