ベーシックインカムという考え方があります。
これからの社会が目指す、いくつかある道、いくつかある手段、その中の一つです。
ちょうど二年ほど前にも、このベーシックインカムについて書いてます。
ベーシックインカムという考え方
あれから2年、日本で本格的にベーシックインカムについての議論は政治の場では行われていないように思えます。
判断が難しいところではありますが、個人的には興味のある政策です。
ベーシックインカムというのは、単純にいくらかのお金を等しく国民にばらまく政策です。どんな貧乏人でもどんな金持ちでも、毎月いくらとお金をもらうことができます。
それだけで生活できるレベルの金額かどうかは別としても、数万円でももらえるのであれば、ちょっと飲みに行くことも、好きなゲームを買うこともできますよね。ゲームに課金しようが、パチンコに使おうが、どんな使い方をしても問題ないわけです。
収入がギリギリの人にとっては、とてもありがたい政策ですよね。でも金持ちももらうわけです。そういう不思議な政策です。
お金持ちはもらってずるい、なんて思う人もいるかもしれませんが、それだけ所得税や消費税があがる可能性もあり、たくさんお金を稼ぎ、たくさんお金を使う人からお金を吸い上げ、貧乏人にもお金が渡るという意味では、今とそう大きな違いがないようにも思えます。
ベーシックインカムは、社会保障の制度をある意味わかりやすく、ある意味わかりにくく実践しているようなものです。
ベーシックインカムの社会実験
北欧では、本格導入ではありませんが、ベーシックインカムの社会実験を行っています。
たしかもうそろそろ実験結果が公表されるはずなので、そちらも楽しみにしているところです。
日本では公的にはまだ取り組みは行われていませんが、前澤氏の個人企画で100万円を大勢にばらまくというお年玉企画があります。これをベーシックインカムの個人的なプチ社会実験と位置づけ、ベーシックインカムという言葉が一般へ広がっていきました。
これは批判する声も多くありましたが、個人的にはとてもおもしろい企画だなと思っていて、動向を見守っているところです。
ベーシックインカムが目指す資本主義
ベーシックインカムはなにもしてなくてもお金がもらえるというシステムで、考え方によっては資本主義と逆なようにも思えるわけです。
これがなかなか面白くて、21世紀の資本主義が将来どこへ向かうのか、というところまで含んだ話になっていきそうだなと思えます。
実は自分自身も資本主義には限界があるんだろうなと感じているところで、資本主義の次という考え方はそろそろ生まれていくのかなと思っています。このベーシックインカムもそうですし、ブロックチェーン技術もそうですし、2020年代はそういった次世代へつながるような新しい考え方や技術がどんどん話題になっていきそうで、楽しみです。
今回の前澤氏のベーシックインカム実験、どんな形になるのか楽しみです。