この2020年代は、死についてインターネットのサービスがもっと考えていかなければならない、という話を何度かしていますが、さっそくこういったところに動きがみられました。
YahooのIDが凍結
日本人はYahooを使う人が多く、GoogleアカウントとYahooアカウントは国内でも使っている人はかなり多いと思われます。
そんなYahooのアカウントは、4年間利用実績がないIDを凍結させるという発表がありました。IDが削除されるわけではなく、使えなくなるということのようです。
これはけっこう大事なことで、これから先ずっと死後もアカウントが残っていると、そのIDとパスワードは未来永劫使えてしまうわけです。なにかがあり将来的にIDとパスワードが流出してしまったら、死んでしまえばもうパスワード変更などの措置もとれず、昔の人のIDを使って不正アクセスができてしまいます。
ID削除よりも凍結が一番よさそうですね。もしかしたら、他のSNSも数年で凍結させるのが一番確実なように思えます。
死んでも金を払い続ける仕組み
例えば、月額使用料を支払っているものってたくさんあると思いますが、こういったものは死んでもずっと払い続けることになります。
クレジットカードの有効期限が切れて使えなくなるものもあるかもしれませんが、基本的にはずっと払うことになりますよね。
ただサービス側としてはたとえ使っている形跡がなかったとしても、相手が生きているか死んでいるかわからないので、お金をもらい続けることになります。
塵も積もれば山となる、ということで、現状でもけっこうな金額が払われているケースって多いように思えます。家族だって、どんな月額サービスに加入しているか完璧に把握はできないでしょうし、スマホにアクセスもできないので、実情を知ることはできません。そもそも少子高齢化&未婚率の増加で、独り身の方も増えていますしね。
前にもお話しましたが、やっぱり死んだら死んだとわかる仕組みって、これからの世の中は必要になってくるんじゃないかなと思います。自然とそんな議論になっていきそう。