ライブはどうあるべき?家虎根絶とはなにか。


先日、「家虎根絶」という言葉がTwitterのトレンドになっていました。

家虎、というとなんだか戦国武将の名前のようですね。

イエッタイガーとは

家虎というのは、アイドルのライブでしばしば見られる掛け声の一種で「イエッタイガー」を意味する言葉です。

一連の言葉を順にかけていくMIXと呼ばれるコールは何種類か存在し、どこのアイドルだから、というわけでなく、同じフレーズで行われます。ヴィジュアル系文化でどこのバンドに限らず同じような振りがあるのと同じようなものです。

家虎は「イエスタイガー」が省略可され生まれた言葉と言われています。タイガーというのはこういったコール類の中でもよく使われるもので「タイガー、ファイヤー、サイバー、ファイバー…」というやつです。みなさんも聞いたらどこかで耳にしたことがあるかもしれませんね。

かなり多くの派生があり、次々と新しいものも生まれています。

コール禁止の流れ

自分の感覚ですと、アイドルの現場もアニメ、声優の現場も昔はこういったコールがあったような印象がありました。しかし近年はアニメ、声優の現場を中心にこういったコールが禁止になる流れがあります。アイドルでも禁止にするところもあり、この流れは増えていくかもしれません。

アニサマは数年前に禁止を明文化したほか、同様に禁止をずばっと書くところが増えてきました。今回の家虎根絶も同じ流れで、バンドリなどを運営するブシロードが今後こういったコールに対して厳しく対応するという旨を発表したのです。

コール禁止の是非

ライブだからそんな規制はしないで自由に楽しめば?という意見も飛んできそうですが、こういったコールはどんな曲でも行けそうなタイミングでぶち込むということで、それをアーティスト側の一部やファンの一部が嫌がるという傾向があります。

ネットの意見をちょこちょこ見るに、今回の家虎根絶については賛同者も多そうです。実は彩雨さんはこういったコール類に関してはあって然るべきものという感覚でしたので、こういったものを禁止する流れがでること自体に最初は違和感がありました。

また、多くのアイドルやアニメ関連の楽曲を拝聴させていただくにあたり、作曲家はこういったものをやりやすいように狙って作っているのでは、と思う節もあります。

とはいえ、これも時代とともに変わる価値観の変化なのでしょう。

今や音楽産業の中では突出しつつあるライブ・コンサート。多くの人が集まるところですので、やはりステージによって多くの決まりごとがあります。頭より高いところにうちわを上げてはいけないとか、指定された曲じゃないところでペンライトをつけてはいけないとか、そもそも立ち上がってはいけないとか、細かくルールを設けているアーティストも多いです。どこまでルール化するのかというのは難しい問題でもあります。一緒に歌いながら楽しみたい人もいれば、そういうのが隣にいると邪魔、と感じる人もいるので、こういうもののルール化は線引きが難しいところもあるでしょう。

こういったステージは自分としてはアーティストファーストでいいと思っています。本人たちが嫌がるようなことでしたら、それを突き通す道理もありません。今回の家虎根絶、もう少しいろいろなところで動きもありそうですね。