民放にNHK、早くも動きが?2020年はテレビが変わる


今年はNHKがインターネット同時放送へ参入するということで、テレビ業界もあわただしい動きを見せています。

先日もまた、興味深いニュースがありましたので紹介したいなと思います。

NHKがAmazon Primeに参入へ

Amazon Primeは、Amazonの有料会員ですと見ることができる映像コンテンツで、アニメなど多くの作品があります。

Amazonは宅配の方で利用することも多く、それでAmazonの会員になった経緯もありますが、結果的にこういった動画コンテンツや音楽コンテンツも利用することができるので、潜在的なユーザーは多いかもしれません。

NHKはこのAmazon Primeに参入しました。大河ドラマをはじめ、多くのコンテンツをAmazonで楽しむことができます。ただこれ、注意したいのがAmazon Primeを経由してみることができるという月額性の有料サービスです。このあたりちょっとややこしいんですけど、Amazon PrimeはAmazonが用意しているコンテンツだけではなく、サードパーティーのサービスも含まれていることが多いんですよね。

ただ、Fire TVのようなもので視聴する人も多く、NHKとしても独自のNHKオンデマンドだけで配信するのではなく、こういったAmazonの配信の仕組みに乗っかるのもまたよしということで、ツールとして使いたかったということなんでしょうね。

秋に民放もネット参入へ

先日Tverを使って同時放送の実証実験を行った民放ですが、なんと秋には本格的にネット同時配信を始めるという報道がありました。

これはいつかそうなるだろうとは思ってましたが、思ったよりも早い動きでした。それだけNHKのネット進出と、ネット動画の文化に対して危機感を持っているということなのでしょう。

例えば過去番組をアーカイブでみることができるのかとか、地域による制限をするのかとか、一筋縄ではいかない問題も多く、このあたりどうやっていくのか気になるところです。

報道によれば地域による視聴制限は設けないとありまして、東京でやっている番組がリアルタイムで地方で配信されることになります。そうなったときに、地方局にとってはけっこう脅威ですよね。ネット動画だけでなく東京のテレビ局までライバルになるのであれば、かなり消耗しそう。

今年はこういったあたりも含め具体的な動きが多そうなので、情報を追っていきたいものです。今はテレビ離れなんて言われていますが、ネットに参入すれば視聴者が増えるという単純なものでもないでしょう。ただ、これをきっかけになにか変わるかもしれないということもあるでしょうし、興味深く見守っていきたいものです。