キャッシュレス導入は損?お店としてはどっちが得?


先日利用したレコーディングスタジオの自動販売機が、Suica対応になっていました。今ではSuicaなど多くのキャッシュレスに対応した自動販売機が増えています。

例によって小銭を持ち歩いていなかったわけですが、買ってしまいました。

お店だけが手数料を負担

この自動販売機の例のように、キャッシュレスに対応させることで売り上げが立つケースもあるでしょう。

昨年末は多くの店舗がキャッシュレスのサービスを利用するようになりましたが、正直なところ店舗側としてはその手数料を払わなければなりません。

先日、大人のマナーとしてクレジットカードを使うときは店舗に「すみません」という、という話がTwitterで話題になっていましたが、それはともかくとしてもお店側としては今回また手数料を払わないといけないケースが増えてしまったということです。

ちなみに、だいたいどこも3%ちょいくらいのようです。PayPayなどいくつか期間限定で無料にしているようですが、今後は手数料は間違いなくかかることになるでしょう。

還元サービスで利用者は支払額が減りますが、店舗側は手数料で増えるわけで、そこもまた難しいところです。今はネット販売も送料はお店負担になるとか、なにかとお店側の負担が増える傾向にあります。

お店にとってはどっちが得?

お店にとっては、キャッシュレスを導入するのとしないの、どちらが得なのでしょうか。これはユーザーがキャッシュレスに対応してるから、という理由でどれだけお金を落としてくれるかにもよるかなとは思います。

先日の自動販売機の例ですと、あのときもしSuica対応でなければ飲み物を買うことはありませんでした。そういった層も少なからずいるかなとは思います。

その一方で、一部試験的に導入しているところもあるようですが、サイゼリヤは徹底してキャッシュレス導入を行いませんでした。サイゼリヤの試算によると、キャッシュレスを導入したことでお客さんが300万人増えなければ割に合わない、ということのようです。まぁサイゼリヤ規模のお店でいうところの300万人がどういった数字かよくわからないところもありますけどね。

とはいえ、お店にとっては、これはこれで大きな決断をしなければならないわけです。やってみないとわからないというところもありますしね。いずれは海外のように高額紙幣が廃止されるとか、そういうことになれば否応なしにキャッシュレスも広まるでしょうが、偽札が少ない日本でそこまでするメリットがあるかどうかもまた議論の対象となるでしょう。

一度試験的に導入したものの、QRコード決済を中止にする店舗も増えてきました。これからどうなるのでしょうか。