2019年度に徴収したJASRACの著作権料が、過去最大となることが明らかになりました。
JASRAC徴収の著作権料、最高額に ネット関連好調 – ライブドアニュース
これはなかなか興味深いですね。
実はバブリー?著作権料は過去最大へ
この数字って、CDが最も売れた90年代よりも多いということなのでしょうか?このCDが売れない時代になんだか意外な気もします。
記事によると、音楽サブスクリプションサービスの好調っぷりに加え、FacebookやInstagramとの契約であったり、コンサート収入へ力を入れているという指摘があります。たしかにネットコンテンツは非常に豊富ですし、コンサートなど興行収益は右肩上がりです。
著作権料はなにもCDだけから徴収するわけではありませんので、音楽がCD以外のところでしっかり使われているという証拠とも言えます。
もちろんJASRACがしっかりと徴収しているからということで、音楽教室などについても昨年は話題にもなりましたが、こういうところにもしっかり徴収しているのもまたこの数字のあらわれなのでしょう。
二次利用とダイレクト課金
著作権料というのは、なにかに使われることで発生するお金です。基本的に音楽は何かに使われることでお金が生まれます。何かに使われる、というのは、CDに使われるというのも含まれており、作った音楽に動きがあればそれはすなわちお金が発生するということです。インターネット文化は、こういった音楽の二次利用が進みやすい傾向にあるので、それだけ著作権料が発生しやすい土壌があります。
そういった一方で、インターネットは新しいビジネスモデルを作りました。芸人さんがYouTubeへ進出していますが、テレビ局などで番組に使われるというのではなく、直接YouTubeを介してお客さんに見てもらい、なんらかの形でお金が入るという仕組みです。
最初は広告収入がターゲットでしたが、今はダイレクト課金といって、何らかの方法で投げ銭を得るやり方にも多くの注目が集まっています。ダイレクト課金というのはキングコングの西野さんが提唱している言葉ですが、今の時代を一言で表現するのに最適な言葉です。
この二つのビジネスモデルはどこか相反するところもありそうですが、これもまたインターネットの面白いところ。
ビジネスモデルの変化についていけるか
これは京都での講義であったりボイスアヤノ.メやVoicyでも言っていますが、変化についていけるかというのが、昔以上に問われているように思えます。
自分自身もやはり抵抗感のあるステレオタイプですので、変化するのはとても大変です。もうすでに取り残されちゃっているかもしれません。
こういった同じようなことを何度も書いていますしこれからも書くと思いますが、これはどちらかというと自分に言い聞かせているところもあります。
柔軟に、世の中の変化についていけるか、そして変わっていけるか、これは音楽に限る話ではなくすべてに関係していることです。頭の表面だけではなく、頭の奥底へ叩き込まなければなりません。