コロナウイルスはリーマン級?2020年代はどこまで円高になるのか


昨日は為替が101円台になるという、すさまじい変化の1日でした。

世界的なコロナウイルスの影響が、週明けのタイミングで一気に来た形となりました。

為替が101円台、株価は二万円割れ

これを書いているのは、9日の夜です。

もしかしたらブログが公開される10日朝の段階では100円を切ってるかもしれないですし、円安へ動いているかもしれません。

9日にあったようなこういった急激な変化はセリクラと呼ばれる現象で、正確にはセリングクライマックスといいます。

みんなが売ろう、売ろうと同じ行動をすることで、ロスカットを巻き込んで一気に為替が動くことをいいます。今はオートで売買する仕組みもあることから、同じアルゴリズムのもと、昔よりもこのセリクラの動きが激しいといわれています。今日だけでも数円動きましたが、状況によってはもっと動く可能性もあるのでしょうか。恐ろしい話です。

ここ数週間で見ると1割も相場が変わっているので、職種によってはかなり大きな影響もあったことでしょう。

今回はやはり円高に

実は、このコロナウイルスの影響が出始めた年明けからは、ゆるやかな円安傾向にありました。

ちょっとこれも気になっていまして、世界的によくない出来事があると、これまでは安全資産である日本円へ世界中の投資家が資産を移します。そのことから、一般的には円高になるものなのです。

ですが相場は円安傾向ということで、日本円の信頼が落ちているのか、世界的にコロナウイルスの影響はないとみていたのか、というところが気になっていました。

ヨーロッパやアメリカでコロナウイルスの患者が出たという報道を皮切りに、相場は一気に円高方向へ動きます。やはり世界的にはまだまだ日本円への安心感はあるということなのでしょう。これについてはちょっと安心しましたが、もしこれから何かあったときに円高に振れなくなったときが、ある意味日本経済の終わりの時かもしれません。

どこまで円高になるのか

では、今回のコロナウイルスの影響でどこまで円高になるのでしょうか。今はまだまだしばらくは円高株安が進むでしょうが、コロナウイルスがなければ世界経済は決して不調というわけでもないので、どこかのタイミングで再び円安株高方向へ進むことになります。

こういうのはわかりやすいニュースが必要で、例えば世界的に患者数が減る報道であったり、東京オリンピックの通常開催が決定したタイミングあたりがその分かれ道かなとは思います。

もしいつまでたっても患者は増え続け、オリンピック中止などになればやはり今回のコロナウイルスがリーマン級の衝撃になるでしょう。あのときは70円台まで円高になりましたが、この2020年代に再びそんなときがやってくるのでしょうか。(バンドマンとしては海外の機材が安くなるのはありがたいですが)

今、不安視されている経済的な影響は、イベントができないとかそういった一時的な影響です。極度な円高になれば二次的な影響もでてきます。そうならないようになんだかんだで為替もコントロールしてるんだと思いますが、どこまで守り切ることができるのか、水面下で壮絶な戦いが行われているのかもしれません。