ワンピースだけではない!リアルで世界政府の実現は可能なのか


昨日、Twitterのトレンドに「世界政府」とありました。ワンピースでなんかあったのかな、とか思いましたが、そういうわけではありませんでした。

コロナ騒動に打ち勝つために、イギリスのブラウン元首相が世界政府の樹立を提言したという話でした。

世界政府は実現できるのか

近未来を描く作品であったり、もしくは完全にフィクションの話などでは、こういった世界政府はたびたび登場します。世界に一つでなくとも、世界が三つくらいにわかれるという話はけっこうよくでてくる話で、イメージはしやすいかなとは思います。

ではリアルの世界でどうだろうというと、実際にそういう試みは行われています。

例えばEUは通貨を共通化させ、さらに政治的にも法的にも大きな影響力を持つ形で、いわばヨーロッパ政府という言い方もできるかもしれません。

EUが登場したときはアジアなどもEUのような形になるのだろうか、なんて期待もありましたが、実際はどうでしょう。まあそんなうまい話はありません。

国ごとの格差もありますし、考え方の違いもありますし、結局は大国であるイギリスはEUを離脱することとなりました。

国際連合、さらに昔は国際連盟という存在もありました。

ではそういった組織が世界政府となっているかというと、そういうわけではありません。各国の足並みをそろえるという意味では大事な組織ではありますが、政府ではありません。

世界が統一されれば争いがなくなるわけではない

世界では戦争が絶えません。考え方として、国同士が争うのだから、みんながひとつの国になれば戦争はなくなる、というものもあります。

しかし実際はそうではなく、どこかでは不安や不満がくすぶり、それが内戦という形となって表れるわけです。統一され平和になっているように見えるのであれば、それは強制的に虐げているだけかもしれません。

とはいえ、日本も昔は小さな国がたくさん集合していたような形で、本格的な内戦が収まったのは江戸時代以降です。明治維新の時に争いは起きたものの、それでも基本的には一本化した国家が成り立っています。

今だったら、別に静岡県民と愛知県民 が長篠の戦いの恨みがどうこう、なんて話をしませんよね。これはある意味、長い時間がアイデンティティを変え、日本人としての共通意識を植え付けた形になります。

世界政府もこういう形で、長い時間をかけ宗教であったり価値観であったり帰属意識だったりを共通化することができるのであれば、もしかしたら、という思いも別ではありますが。

むしろ小さなコミュニティになる可能性も

これからの世界ですが、もしかしたら世界政府どころか、現在の国というのも細かくわかれ、小さなコミュニティとなっていく可能性もあります。

各国では地域の独立運動も起きていますし、ブロックチェーンを活かすことができれば、政府の仕組み自体もそこまで大きなものも必要ないかもしれません。まぁ、だからといってじゃあ日本がバラバラになるような未来が想像できるかというと、そういうことでもないですけどね。

時代も変われば考え方も変わるということで、なにをよしとするかは難しいところです。

とはいえ、もちろん今回のようなコロナウイルスのような出来事は世界各国での連携が求められます。足並みをそろえて解決に向かって進んでほしいものです。