怒りの矛先が政府から選手へ、選手から観客へ向かう日は近い


東京オリンピック、もう以前から言っているように、中止にするのであればまさにこのタイミングが最終ラインだと思っています。

しかし、現状の動きを見るからに、やはり正規のルートとしては中止路線は取らないようです。

有観客、緊急事態宣言中でも開催か

現在報道ででているのは、組織委員会は有観客でやる可能性にまだ含みを残していること。そしてIOC要人が緊急事態宣言中でも開催する可能性に言及したことです。

5月のGWに短期間で出された緊急事態宣言は、イベントは原則無観客という厳しい内容のものでした。

クラスターが発生していないイベントであってもです。この理由は、人の動きを抑制するためです。効果があるかどうかは別として、筋は通っています。

そのため、5月の多くのイベントは無観客、もしくは中止となりました。

しかし緊急事態宣言が延長すると、この原則無観客の方針は緩和されることになります。

この理由はいくつかありそうですね。

イベントだけの制限では人の動きが抑制できなかった可能性、ということと、やっぱり人の動きよりも酒の場が悪かった可能性、ということです。このあたり、可能な限り検証をしてもらいたいですね。

現在はイベントは有観客での開催OKとなっています。野球やJリーグもお客さんをいれてやるようになっています。もちろん観客数制限や声出しなどは規制はあれど、状況としては緊急事態宣言が出ていても出ていなくてもあまり変わってないように思えます。

こうなれば、オリンピックも緊急事態宣言中でも有観客、という理論の整合性も取れます。

海外から選手や報道陣、スタッフが多く来ることへの懸念は払しょくされませんが、これは開催するのであればどうにもなりませんからね。

怒りの矛先は、政府から選手へ、選手から観客へ

世論は中止を求める声が多い中、その怒りの矛先が政府から選手へ向かいつつあります。

ただこれについてはお門違いということで多くの反発の声もあがりましたが、本質的な意味では、その矛先が選手へ向かうことは当然のことでもあります。

そして有観客であるのであれば、その矛先は次は観客に向けられることになるでしょう。ネットを見ていると、そういった論調がちらほら出始めてきました。

選手は具体的な特定人物ですので、矛先が向いてもそれは違う、となり得るところもあります。しかし観客は特定人物ではありませんので、矛先が向かってもそれは違うとはならない可能性もあります。

とはいえ、オリンピックのチケットが届いたぜ~!みたいなツイートをしたら、バッシングに合う可能性はぬぐい切れません。(届いたら今度試してみましょう)

イメージ的には、昨年の春先にライブを観に行った人がバッシングされたときのような感じです。

一方では、なんだかんだでオリンピックが始まったら、それを多くの人が楽しむという楽観論もあります。どちらに転ぶかは、世論次第です。そしてその世論は感染者数のグラフがダイレクトに反映されますので、後にも先にも感染者数が増えるかどうか、でしょうね。

既定路線なら6,7月の緊急事態宣言はどうなる

このままオリンピック強行を前提に進んでいくのであれば、感染者数はゼロにはならずとも、少なくとも現在よりも増えないことが重要になります。

そう考えると、酒を伴う飲食に関してはやはりまだ無理な状況が続く可能性もありそうです。しかしイベントに関してはもう一段階の解禁がある可能性もありそうだと思っています。

個人的には7月から現状の8時閉店が9時閉店になることを予測しています。

緊急事態宣言は、2回目から名ばかりのものになってしまいました。本当に必要なときに使うから効果があるものですからね。これ以上延長しても、4回目、5回目が発令されても、もう国民に響くものではなくなります。

本当にヤバいときは、緊急事態宣言の名前を変えるかもしれませんね。