アニメや映画で、しばしば登場するクローン技術。これまでクローンは早く死ぬという説が有力でした。なぜかというと、クローン羊のドリーが早死したからです。
細胞分裂は回数が決まっており、クローンだと減った状態で生まれる、というようなもっともらしい解説もあり、自分も含めてそうだと思ってました。しかし、最近の研究だとどうやら違ったようです。
クローン羊ドリーからもう20年。さすがにクローン人間は(たぶん)まだ登場してないですが、ES細胞、再生技術とともにクローン技術にももちろん多くの期待がかかっていて、これまで治らなかった病気が治るようになる時代がくるかもしれません。
アニメや映画の設定も時代に合わせて
科学技術、歴史をテーマにアニメや映画のストーリーを作ることは多いです。ですが、科学技術も歴史も、誤りの認識が広まっていることはしばしばあります。
有名なのは恐竜じゃないですかね。ドラえもんでもジュラシックパークでも、恐竜は爬虫類である、という考えが前提で成立していますし、自分ももちろん、世界中の人がそう思っていました。しかし、科学の発達により、恐竜は爬虫類ではなく鳥類に近いことがわかっています。
あのティラノサウルスも、僕らが子供の頃に思っていた姿とは全く違い、羽毛に覆われていた可能性さえあるそうです。
世の中、わからないことだらけですね。前にジュラシックパークの続編であるジュラシックワールドを見たとき、恐竜の生物学的な詳細についての細かい言及がなかったことが印象的でした。
歴史もそうで、例えば本能寺の変と明智光秀というのも、いろいろな解釈があるようですね。歴史というのは、結局は勝ったほうが作るもの…ちょっと昔のことですら、本当のことはわからないことばかりです。
もしかしたら、科学や歴史も研究が進めば、我々が間違って認識していることもポツポツとでてくるようなこともあるかもしれないです。
将来、今のアニメや映画を見て、あのときはこういう認識だったんだなー、なんて時代がくるかもしれないですね。
認識違い、それもまた歴史
きっと将来宇宙人が本当に現れたら、きっとこれまでの宇宙人に関する作品は一気に過去のものになるでしょう。同様にタイムマシンが実現してもそうです。
でも、だからといってそれらの作品の価値がなくなるわけではありません。認識違いは、それは人間のイマジネーションの歴史でもあるわけですからね。
いつかくる未来を夢見ながら、いろんなSF作品を純粋に楽しみたいものです。