試合開催は5月から可能?プロも大変だけど、学生スポーツも大変。


海外では無観客でスポーツ興行が行われるようになってきました。特に早期でのコロナ対策に成果をあげている韓国と台湾が早かったですね。

現在、日本で観客をいれて行っているスポーツ興行はありません。競馬などは無観客で実施していますが、今後は野球やサッカーも無観客での開催を視野に入れることになるでしょう。

無観客ならいいのか問題

無観客でもやる意味はあるのか、という話ですが、スポーツについては放送のこともあるので、無観客でもやればやるなりの利益をあげることができます。

ファンとしても無観客でも見たいかという話ですが、それはもちろん観客がいて盛り上がっているものをもちろん見たいですけど、長期戦にもなりかねない自粛モードの中、定期的にスポーツイベントがあれば、それだけ自宅待機を促進させることもできるかもしれません。

スポーツ側としても、これまで見てもらえなかった層にアピールできる可能性もあり、自粛明けのことを考えるといいアピールができるという考え方もできます。

いくら無観客とはいえ、それでも選手やスタッフで人は集まらなければなりません。

海外ではスポーツチームの選手やスタッフ間での感染もあり、イベント開催により感染が広がるケースもゼロではありません。報道ではベンチでは声出し禁止の上、マスク着用を検討という話もありました。選手としてはやりにくいでしょうが、そうも言ってられませんね。

日程やルールは柔軟に

野球と違い、サッカーの場合は昇格や降格があります。すでにJリーグに関しては今年は降格はない、ということで決まっているという報道も以前はありました。しかしそれも過去のもので、これからまたルールは変わるかもしれません。

海外では今後数年間にわたり、昇格や降格が行われないというリーグもあるそうです。これはクラブチームの経営を安定させる意味では大事です。しかし、昨年二部や三部に降格したチームや、逆に好調で昇格を狙っていたチームについては不運となります。

サッカーでは天皇杯はなんとJ2、J3は不参加、さらにJ1も2チームだけが参加という、非常にイレギュラーなことになりました。

天皇杯はプロとアマチュアの両方が出場できるトーナメントですので、アマチュアを中心に試合を行い、準決勝でJリーグのチームと当たるということになるでしょう。おそらく決勝はそのJリーグの2チームになるでしょうが、天皇杯はしばしばアマチュアチームや下部リーグのチームが強豪を倒すことがあるので、まさかのアマチュアチームが優勝する可能性だってあります。

完全に苦肉の策ではありますが、過密日程になるなかJリーグを完全に排除するよりかはいいでしょうし、記念すべき100回目ということもありますし、ギリギリかつ絶妙なアイデアのように思います。

もっとも、天皇杯のクライマックスは12月から元旦ということで、その時にコロナがどうなっているかも気になりますけどね。まぁそれをいったらなにも始められません。現段階での選択肢としてはちょうどいいところかなと思います。

学生スポーツは厳しいか

プロスポーツも大変ですが、学生スポーツはもっと大変です。

現在はスポーツ活動はおろか、学校すら閉じている状態です。スポーツが本業のプロ選手と違い、学生スポーツも同様に無観客で、と簡単には話は進められないでしょう。

これはスポーツに限らずですが、学生にとっては人生に一度しかない瞬間であり、この1年間を棒にふるうということがとても不憫です。

高校野球などは今のところ夏大会はやる方向で考えているようですが、それもあくまで今の段階での話です。

この1年だけ我慢を、と簡単に話がいかないのは、学生スポーツを経て将来的にプロ入りを目指す選手にとっては、自分の力をアピールする場がなくなってしまうのです。逆にいえば、各チームのスカウトもこの春から夏にかけての選手の様子をチェックできないというのは大変なことでしょうね。

Jリーグなんかは、クラブチームのユースに所属している選手を確実にプロに昇格させる方へシフトする流れになるでしょうが、野球などは将来性豊かな高3よりかは体が仕上がっている大学生や社会人をドラフトでとるほうがいい、という風潮になるかもしれません。この1年だけの影響ではなく、それが将来的な人生にもつながることになります。

どうにか、可能な限りの柔軟な対応や救済策があるといいなと思います。