スポーツの試合ですから、場合によっては圧倒的な力の差がある組み合わせの試合もありえます。
先日行われたサッカーワールドカップ女子の大会で、アメリカ代表とタイ代表が試合を行い、13-0という圧倒的な大差でアメリカ代表が勝利しました。
手を抜くべきなのか、全力を尽くすべきなのか
野球ではありがちなスコア差ですが、サッカーではなかなか見られない試合です。
この勝利に対し、アメリカ代表は手を抜くことなく点を取り続け、試合後には喜びを爆発させるという一幕がありました。
そのことに対し、品格がないと多くの非難が寄せられています。
論点が二つあって、大差で勝っても大喜びするべきではない、という意見。
それと、そもそも大差で勝つ必要がない、という意見です。
これも難しいところで、例えば柔道や剣道、相撲などは、勝利した後ガッツポーズをしたり大喜びをしたりするのはよくないこととされ、警告が出されます。
大差で勝つ必要があるかないかというのも難しいところで、グループリーグですので得失点差も重要になりますし、大差が無意味というわけでもありません。
得点王など、個人タイトルにも影響するところもありますしね。
また、逆にあきらかに手を抜いたら抜いたで、それはそれでバッシング対象となります。
相手に対して失礼だろ、とかそんな感じです。手を抜かず見せて僅差の試合になったら、格下相手になんてプレーだ、とバッシングされるでしょう。
もうこうなった時点で、どういう結果になってもバッシングされる運命にあるのです。
これはたぶん日本女子代表が大差で勝っても国内で同じ議論が起きるかもしれませんね。
アメリカは考え方が違う
このニュースを聞いて多くの人が連想したであろうことが、アメリカの野球の話です。
アメリカは大差でリードしているチームが、盗塁などをすると、それはマナー違反とされる行為となります。ルール上の問題ではなく、マナーの問題です。
ブーイングの対象にもなりますし、場合によっては報復でデッドボールなどもあてられることもあります。
日本ではそのような慣習はありません。甲子園でも大差がついていても盗塁などしますしね。
ギネス記録はすごい
では最後に、ギネス記録を紹介しましょう。
サッカーではなんと149-0という意味の分からないスコアがあります。
2002年10月31日に行われたマダガスカル・サッカーリーグのASアデマ対SOレミルヌの試合がそれです。
もちろん、普通にサッカーをやってもそんな記録はうまれません。この試合はどうやらその前の試合で疑惑の判定があったようで、その抗議でのすべてオウンゴールだったそうです。
双方の選手にとっても観客にとっても、しんどい90分間だったことでしょうね。
ちなみに日本国内だと53-0という高校の試合があり、それが日本記録です。