緊急事態宣言がでて、もうすぐ一ヶ月になります。報道によると延長についてはほぼ確実のようで、おそらく5月末までの延長となりそうです。
効果はあったのか
効果があったのか、というのはなかなか難しいところで、緊急事態宣言がでてない世界線と比べてみないとわかりません。今の数字で効果がなかった!国民のせい!政府のせい!というのはそもそもナンセンスです。
より強い自粛のお願いということで、都市部の人間はびっくりするくらい減ったのは事実です。飲食店もかなり閉まり、ライブなどのイベントはゼロかと思います。
その結果がこの数字ということで、それをどう判断するかは難しいですね。
自粛してなかったら数万人の死者がでてたかもしれないし、一切の自粛をしなかった世界線でも、結果的に温度上昇や実はみんながすでに抗体を持ってて、今くらいの数字だったかもしれないですしね。
自粛を緩めるべき論
有名人の方もコロナに感染し、亡くなるケースが増えています。その中で何よりも人命は大事だという論調も強まり、4月はこれまでになく強い自粛が行われている印象がありました。
その一方で、これ以上の自粛は経済が死ぬ、自殺者が増えるだけだ、という論もあります。
先日のボイスアヤノ.メでもお話したとおり、これから先は自粛すべきだ論と、自粛を緩めるべき論が順番に行われていくようになるでしょう。今は緊急事態宣言延長のこともあり、自粛を緩めるべき論が増えている印象があります。今日は美術館などを再開させるという一部報道もあり、動向が気になるところです。
来週くらいに万が一有名人の方が亡くなれば、また自粛すべき論が強くなり、その翌週にもしどこかの有名な店や会社が潰れれば、自粛を緩めるべき論が強くなるのです。
この繰り返しは5月いっぱいまでは続くと思います。それ以降は次のフェーズに移ります。
しかし自粛の延長は限界へ
この自粛モードは続くはずはなく、世界的にも5月、6月あたりが限界でしょう。ここから先は、どうやって自粛を解くかを模索するタイミングとなります。
海外では自粛を解く動きも見せています。その免罪符として抗体検査がありますが、同様の動きは日本でも見られるようになるかもしれません。ソフトバンクは社員とその家族の抗体検査をするという旨のツイートもありましたしね。
疑いだしたらキリがなく、例えばここで世界中のコロナ騒動が収まったとしても、来年はどうなのか、再来年はどうなのかという疑念はいつまでも消えることはありません。感染者数だって調べてないだけだろ、抗体だって意味あるかわからないだろ、ということで、疑念はこれから先、ずっと残ります。科学的なエビデンスをだせ、といわれても、わからないものはわからないわけです。
つまり、最終的にはびびりながらもやるしかない、というところを見極めるしかなく、背中を後押ししてくれる出来事に乗っかるしかないわけです。感染者数といったデータもそうですし、ここに来て浮上している抗体のこともそうです。自粛を解いていい理由を世界中が必死になって探しているところです。
命が大事か、経済が大事かという話については、どっちも大事なわけです。行政としてはこれから先、ますます難しい舵取りとなっていくことでしょう。これは世界でも同じことです。
ただ正解を探すのは難しいですが、ゴールは決まっていることです。最終的には命を大事にしつつ、世の中を通常運転させることがゴールであることには変わりありません。
緊急事態宣言を解くタイミング
海外ならまだしも、正直なところ日本で試しに緊急事態宣言を解いてみよう、というのはあまりイメージしにくいですね。
おそらくヨーロッパが先に解除されるでしょう。世代別の解除かもしれませんし、抗体のあるなしでの解除か、思い切って全体での解除か。その様子を見つつ、日本でもそれなりに感染者数が減ることや抗体などのデータを収集したところで、日本でも緊急事態宣言を解除し、現実的にはそれでも自粛のお願いを継続、といったところでしょうか。
実は意外にも自分はそれは早く来ると思ってまして、この一ヶ月で状況は大きく変わると思ってます。日本の動きよりも、海外、特にヨーロッパの動向に注視しているところです。感染者数、抗体、そしてこの5月中にもう一つくらいわかりやすい背中の後押し材料の存在が新登場しそうな予感もしてます。
今はみなさんステイホームで大変な思いをされていることかと思いますが、これが永遠に続くわけではありません。それまではお互いにステイホームで頑張りましょう!