コロナの影響による心配事はいくつもありますが、以前ボイスアヤノ.メでもお話した、アメリカと中国の関係についてはやはり今後の世界にとって重大な懸念となりそうです。
断交もあり得るのか
最新のニュースで、アメリカと中国の断行についての記事がありました。
トランプ氏、中国のコロナ対応に「心底失望」 断交の可能性も示唆(ロイター) – Yahoo!ニュース
これはとてつもない出来事です。
アメリカと中国の確執は昨年から貿易や技術面でバチバチやってましたが、今回のコロナはその追い打ち材料としては申し分ない破壊力となってしまいました。
各国が戦争という言葉を用いてこのコロナへ対策に当たっていましたが、戦争というからにはその矛先があります。各国首脳は矛先をコロナウイルスとしていますが、それはあくまで今の解釈です。この矛先が中国へ向かう可能性も捨てきれません。
今はとくにアメリカが怒っている以上、予断を許さない状態であることに変わりありません。
アメリカについては大統領選挙もあり、ここでしっかりとターゲットを絞り、国民の支持を得たいという気持ちもあるのかな、とは思っています。
賠償金の行方
少し前の報道ですが、各国が中国へ賠償請求をするというニュースもありました。その金額がすさまじい金額であまりにも現実味がないものでしたが、この賠償請求というのも怖いですね。
第一次世界大戦も第二次世界大戦も、こういった賠償金がらみもまた裏で絡んできていましたし、100年ぶりに今回の賠償請求が再び大きな戦争へのきっかけとならないか、というのも心配です。
また、責任についての所在をどこまで明らかにできるのか、というところにもかかってくるでしょう。4月ごろまでは各国それどころではありませんでしたが、5月になってからコロナの起源説や賠償、責任について話題になるようになっています。
どこの国も人命だけではなく金銭的なダメージも受けており、どのような形で落としどころをつけるのか、見守っていきたいところです。また、合わせて不景気なときは戦争を起こしたがる人たちが必ず現れるということで、そちらの動きも心配ではあります。
地政学的にも
これまでもあらゆる国同士のもめごとはありましたが、今回はコロナの影響がワールドワイドであることに加え、アメリカ、中国という世界の中でも大国である二つがヒートアップしそうだということが、なによりも怖いですね。
どちらも国連では安全保障理事国であり、核保有国でもあります。GDPも世界のトップ2です。
そして日本にとっては、アメリカとはどこの国とも密接なかかわりがありつつ、中国とは地理的な距離も近く、あらゆる面で中国にも依存しています。どこの国にとってもこの二か国の争いは不利益ではありますが、日本にとってもまたなんとも言えない立場に陥りそうです。
とはいえいきなりドンパチやる可能性はゼロだと思っています。トランプ大統領の再選、コロナが長引き、来年のオリンピックが中止、日本では解散総選挙で政権交代でドタバタ、アメリカも中国もコントロールできず、この二か国のにらみ合いの中でただひたすら消耗していく未来が2022年ごろ、コロナ後の社会に見え始めてくるような気配も感じます。
一難去ってまた一難、2020年代は思った以上に深刻なスタートとなってしまいそうです。