そもそも給付金に意味がない説も?コロナのせいで金がなくなったら怒る前にやること


今回のコロナウイルス騒動を受けて、全国民に給付金を出すという話も浮上しましたが、どうやら実施されにくい流れになっているようですね。

実施されたとしても、一律ではなく一部の人へ渡す形か、もしくは金額にバラツキをもたせることになるでしょう。

ちなみに個人的には一律給付がいいと思う

実は、個人的には一律給付がいいと思っています。前にも言ったけど、それもポイントで。

もともと秋からマイナポイントが始まるわけですし、本当はそれを活用できればいいんでしょうが、秋まで待たせると国民もうるさいので、もうこの際、好きなキャッシュレス事業者を一つ選んで、そこにポンと政府がお金を投入すればいいんじゃないですかね。

一律が不平等感もないし、配る側も問答無用でやればいいから楽だし、ポイント給付はいろんな給付の仕方がありますが、一番費用もかからず楽ちんでしょう。

とはいえ、実際これやったら大バッシングでしょうね。スマホとか使えない老人を見殺しにするのか~とかね。

前にも経験している給付金のようなもの

実は日本は、過去に何回かこういったわかりやすいバラマキを行っています。

有名なのが二つありまして、98年の地域振興券、08年の定額給付金です。奇しくも現在が2020年ということで、10年くらいに一度こういうことが検討されるということで、周期があるのでしょうか。

98年の地域振興券は、自分の住んでいる地域のみで使えるお金という形で、地元への消費を促すという目的で発行されました。合計で2万円分です。ちょうどこのころはバブル崩壊後、なかなか景気が上向かないなぁという頃合いでした。

08年の定額給付金は、リーマンショック直後に行われた、1万2000円のバラマキです。現財務大臣の麻生さんが首相のころに行われました。麻生さんはこのときの経験から、一律の給付金についてはあまり乗り気ではないそうです。

そもそも給付金に意味ない説も

こういった大規模の給付金は、景気刺激となったかというと、必ずしもそうは言い切れない側面もあります。

やはり、どうしても貯蓄に回ってしまうからです。これは致し方ないことです。

日本人はそもそも、戦後以降は貯蓄するのを美徳とする(ようになってしまった)ところもあります。お年玉を貯金することを”偉い”と子供のうちに教えるような国で、国からお年玉のようなものをもらえたとして、この世の中がこの先どうなるか見えない状態でだれがそのお金を使うのか、ということです。

貯蓄されないように、旅行、お肉、お魚券にしよう、というのもそういったところでは一理あるのです。ただ、例えばお肉券にして外食するのはいいとしても、日本人の場合はそれで浮いた外食代を貯蓄に回す、という行動をとる可能性もあり、現物支給の券にしたところで景気刺激が起きにくい性質があります。98年の地域振興券で同じようなことが起きていました。

まぁ今回はまた特殊なケースということで、自粛の詫びということでとりあえずバラまいといてもいいかなぁとは思うけど、どうなるでしょうか。

今はまだ時期ではないのかもしれない

こういう話になってくると、ポイント給付にしたところで同じことが起きるわけですね。

どのみち、今給付されたところで、いつ終わるかわからない自粛モードの中、使いどころはマスクやトイレットペーパーの買い占めくらいでしょう。

景気刺激であったり、ダメージを負った産業への後押しという意味では、やはりこういった給付は今じゃなくてもっと後から、それこそ秋以降でもいいのかなと思います。

今すぐ、金が必要なんだ!

じゃあ、今にもつぶれそうな会社はどうなるんだ!と怒られそうですが、怒られる前に補足しておくと、一応政府は対策をとっています。まじでお金がないところには無利子でお金を貸してくれますし、これは個人事業主でも大丈夫みたい。

借金かよ!っていわれそうですが、会社だったら銀行から利子アリの追加融資受けるより100倍マシでしょう。

個人レベルの話で、仕事なくなって、今夜の飯代もない!という人もいるでしょうが、緊急小口資金と総合支援資金という制度があります。

借金かよ!借金は補償とは違うだろクソが!っていわれそうですが…。まぁたしかにそうなんですけどね。

まじでヤバい人は最大80万円を借りることができ、さらにまじでまじでヤバくてヤバい人は、その返済が免除になります。返さなくていい借金ができるということで、もらえるのに等しい、と解釈しています。

これはうーん、バンドマンは失業、休業扱いになるのか謎です。もらえる条件にどれだけ客観的にコロナのせいで減収したかをアピールしなきゃいけないみたいですけど、具体的にライブが何本なくなって、とホームページやSNSを見せながら言えば伝わるんじゃないかと。(適当)

借金免除にならなかったとしても、消費者金融から借りるよりかはマシかなというところ。

まぁ…それじゃ足りん!っていわれたらどうしようもないですが。

周知されない制度

この辺、なんかあまり周知されてないですよね。

日本はトップダウン型の救済措置はなかなか行われませんが、調べれば調べるほど個人向け、事業者向けに他にもいろいろな措置が取られています。自分で情報を取りに行って、自分でアクションを起こさないとなにも救済してくれません。

もっとわかりやすくやれよクソが!と考える方もいるかと思います。まぁたしかにその通りです。ダイレクトにピンチの会社の預金口座にお金を入れてくれた方が、それはもちろんいいですよね。

とはいえ、国もなにもしないでただ文句だけを言いまくる事業者を救ってもしょうがないことをわかっているのでしょう。これは試されているのです。

今回のコロナ騒動、長期化すればおそらく世界中で多くの会社が倒産し、多くの事業者が廃業することになります。今、世界はふるいにかけられているという認識を持つべきです。SNSで怒りをぶつけてもしょうがないのです。

自分自身も最終的にはふるい落とされる側になるかもしれません。そうならないためにも、怒りに支配されないことが大切です。