QUESTIONより:配信と騒音の問題。これから防音室ビジネスが来る!?


QUESTIONより

彩雨さんこんばんは! 最近コロナの影響もあり、彩雨さん含めたくさんのアーティストさん方が在宅で配信等されていますよね。 その手のことが疎くてお聞きしたいのですが、演奏や歌唱の騒音対策事情はどうなっているのでしょうか? まあまあの音量になんだか、見ていて勝手にソワソワしてしまいます(笑)


今はコロナの影響もあり、多くの方が在宅で配信をしています。

騒音対策については、正直なところあまり気にされていないのかなと思っています。

ボーカル、ドラム以外は気にする必要なし

キーボードは、生ピアノを家で弾く配信でもしない限りは、騒音については一切気にしなくてもいい楽器です。

ギターやベースもアンプから音を出すことをしないのであれば、もちろん多少音はなりますけど、騒音問題になるレベルのものではありません。

ですが、どうにもならないものがあります。それがボーカルとドラムです。

ドラムについては電子ドラムの普及もあり、もちろん緩和されているところもあります。しかし電子ドラムも住宅の構造上、騒音問題に発展する可能性はゼロではありません。

ボーカルについては、もうどうにもなりません。たしかに自宅で歌の収録や配信をされている方はいますが、壁が分厚いと信じて強引にやっている方が多数なのではないかと思います。それか、そこそこいいところに住んでいるか、もしくはもともとそこまで声量がないか、力をセーブしているかもしれませんね。

防音室ビジネスは間違いなく来る

防音室というのは、部屋をまるごと防音にするわけではなく、部屋の中にブースをつくるようなものです。

歌だけではなく、バイオリンなどの練習用として家に設置している方は多いですが、それでもなかなか高価でして、誰もが買えるものではありません。

これまでも配信ビジネスは注目されていましたが、コロナのこともあり、配信だけではなく家でいろいろなことができる能力が必要になります。

そういう意味では歌やナレーションを生業とする方も、家で基本的な収録ができるようにするというのが当たり前になるかもしれません。そうなると、まずは収録のために必要な機材が必要ですが、その次に余力のある人から防音設備への需要が高まります。

今はまだ数が少なく高価ですが、防音能力が多少下がったとしても、近所トラブルにならない程度の防音室ビジネスはこれから先に求められていくのかなと思っています。

今でもダンボールによる安価な防音室を打ち出している会社もありますが、もう少し増えてくるかもしれません。

一般向けの防音室ビジネスも来る

もしこれからライブ活動も配信向けが増えるのであれば、音楽愛好家は自宅にいながらより良い音で、より大きな音で配信を楽しみたいという需要が高まると思われます。

家庭用オーディオ機器は数十年前はブームでしたが、その後、パソコンやスマホの台頭によりかなり規模を縮小しています。実は、自分はこういった絶滅寸前の家庭用オーディオ機器が、コロナの影響によって将来的には回復するのではないかと思っています。

そうなってくると、セットで防音設備についても注目が集まりますが、愛好家の間でこういった配信を楽しむための部屋、合わせてゲームや映画などを楽しむための部屋として、そこそこ大きな防音室への需要もあるのかなと思っています。

例えば大型のマンションなら、マンションの共用スペースとして今までよくあるジム、プール、パーティルームに加え、こういったほどよい防音が施された防音ルームなども登場するかもしれません。大型テレビやスピーカーだけではなく、カラオケという用途も加わります。

これはライブハウスやカラオケ産業が今後どういった形で営業するか次第ではあると思いますけどね。

安価な防音室がほしい

自分の場合はそこまで爆音で作業はしませんし、配信もしますが爆音ではやりません。大きな音で確認したいときや、時間帯によってはヘッドフォンも使います。

とはいえ、やはり大きな音でやりたいという願望はあります。

そのため、安価な防音室がほしいという思いはあります。残念ですが、給付金でどうにかなる金額ではありません。

自分の場合は最低限の機材などいれて2畳あればいけるんじゃないかと思っています。そこそこ安価で使い勝手のいい防音室が今後の需要の高まりや技術や価格競争によって生まれてくるといいなと思っています。