今回のコロナがらみの件で、なにかとよくテレビで発言が取り上げられた外国人の一人に、テドロスWHO事務局長がいます。
その中で、発言の内容が大きく変化し世界中を困惑させているのではないか、発言が中国よりなのではないかということでネットでは日本だけではなく世界中でWHOに対して疑問視する声も上がっているという話もあります。
中には真偽不明ながら、WHOにたくさんの資金を捻出したら褒められたりと、日本もぼろくそに言われたり急に賞賛されたり、なんだかなぁと傍から見ていると思うこともあります。
そもそもWHOとはなにか
WHOというのは、世界保健機関のことで、World Health Organizationの頭文字をとった略称です。
この言葉自体は小学生でも知っていると思います。国連の一つの機関であり、子供のころの感覚だと、当たり前のようにそこに属しているもの、というか、当たり前のように世界中の病気や健康について取りまとめている組織、という解釈をしていました。
しかし実際は世界のすべての国がそこに所属しているわけではありません。また、国連に参加しているかどうかと、WHOに参加しているかどうかも別ということで、この辺り少しわかりにくいですね。
アメリカは離脱へ
そのような中、アメリカはWHOからの離脱を発表しました。その理由として挙げているのが、WHOの初動対応についての批判と、中国よりの姿勢についてです。
こういったところの実行力のスピード感は、トランプ大統領はさすがといったところですね。今後はアメリカ主導で、こういった感染症を含めた世界的な健康に関わる組織を作っていく可能性もあります。
日本が今の段階でWHOを離脱するというのは表立って議論になっていませんが、今後の動き次第ではどうなるかわかりません。
こういった感染症というのは、本来は各国が足並みをそろえて対応していかなければならない問題ですよね。その中でアメリカという大国が抜けるということはどういうこと?という感じもします。しかしそんなWHOもかたくなに台湾についてつまはじきをしていましたし、自分自身も今回の件についてはこれまでの流れや報道を見る限りではアメリカ寄りの意見です。
そもそも、国連も限界なのか
世の中、グローバル化ということで、子供のころは国連というものがより強固な意志決定組織となっていくのかな、という思いもありました。
EUなども生まれ、世界がそのうちヨーロッパ連合、アメリカ連合、アジア連合のようにいくつか強いところが集まり、最後は世界政府みたいになっていくのかな、なんて思っていたこともありました。
しかし、現代で起きていることはむしろその逆で、世界が同じ旗のもと、同じ行動をとるという流れは逆行しています。今回のコロナについては、経済の流れでまずそのことが起きています。そしてWHOについてもこれに近いものを感じ、根本的に国連という考え方自体にも限界がでてくる時がいつかくるのかな、ともぼんやり思うようになりました。
まぁそもそも、中国とアメリカが常任理事国である限り、いつまでもお互いに拒否権を発動し続けてなにも始まらない未来は最初から見えてますし、いつまでもドイツや日本が敗戦国であるという位置づけまま、これからさき百年、二百年と続くというのもなぁというところで、世界全体でなにかを取り決める、という考え方自体が正しいのかどうかもよくわからなくなってきています。
経済だけではなく安全保障という側面からも、中国の傘の下に入るか、アメリカの傘の下に入るかで別れ、国連は形骸化していくような感じになっていくのかなぁ、という予感も。
まぁ今回のWHOのアメリカ離脱でそうなるという話ではありませんけどね。これから第2波、第3波ともうしばらくコロナとの付き合いも続きますが、それ以外にも多くの病気や人類の健康にまつわる問題はあります。どういう形で次のステップを踏むのか、アメリカの動向に注目ですね。