海底ハウス、と呼ばれる施設があります。正確に言うと、かつてありました。
そのまま文字通り、海底にある家のことをいいます。
海底ハウスとは
先月のニュースで、海底ハウスが何十年ぶりかに発見された、というものがありました。
そのときに初めて海底ハウスという存在を知ったのですが、そのネーミングであったり近未来的な発想だったりが気になって、ちょっと調べてみました。
海底ハウスは、1960年台に世界各地で研究開発が進められた、海底に長期間の滞在ができる施設のことをいいます。
日本でも1968年に沼津にて水深8mほどのところに設置されました。海底と言っても、潜水艦レベルの深さではありません。
しかし1970年台になると、海底での生活の維持の難しさなど、費用対効果の面で優れずその多くが撤退していきます。
このプロジェクトは民間で行われていましたが、海底ハウスとは別の不慮の事故により、このプロジェクトも終わることになってしまったそうです。
世界中の海底ハウスのプロジェクトも計画倒れであったり中止になったものばかりです。
ネックとなるのが、どう空気を供給するか。そして海底へ向かう方法で、ハウス自体が浮上するのか、なんらかの方法で潜るのか、そういった部分となります。
海に住めるのか
これまでも埋め立てのような形で、人間の居住区は海へ向かっているのですが、それでも海底に住むにはまだ至っていません。
日本は海に囲まれていますので、将来的には海へと開発は進むのかもしれませんが、地震などもありますし、ちょっと不安もありますね。
宇宙空間でもそうですが、外に出たら命にかかわるレベルの環境で住むのは容易なことではありません。
前に紹介した深海未来都市構想という話もあるので、興味のある人はこちらもどうぞ。