先日に引き続き、また宇宙ネタです。
子供のころは宇宙と恐竜が好きでしたが、そういった興味の感覚は今になってもなにも変わっておらず、不思議なものですね。
日本人が月へ行く
先日、日米政府の間で、10年以内に日本人初の月面着陸について合意がありました。
日本人初の月面着陸、日米が合意 10年以内にも実現(産経新聞) – Yahoo!ニュース
これはとてもエキサイティングなニュースです。そう遠くないうちに月面軌道を周回する宇宙基地を作る予定で、そのプロジェクトにも日本は携わっています。今後の月面開発はその宇宙基地から行われるものになり、昔のようなアポロで直接月へいくわけではありません。
具体的なことはこれからでしょうが、どんな人が日本人初の月面着陸を行うのでしょうね。
地球外で暮らすことは可能か
子供のころは、人間はいつかスペースコロニーであったり、月や火星で暮らすことになるんだろうと思っていました。
ガンダムなど多くの作品でも当たり前のように宇宙で暮らしています。
しかし、現実はなかなか厳しいということで、2020年現在、まだスペースコロニーもできていませんし、火星や月で暮らすこともできていません。
月には大気が驚くほどなく、月面で暮らすというのはなかなか難しそうです。火星は大気はありますが、人間に適した大気ではありません。テラフォーミングなんて話も現実的には難しいものになっています。
それならばスペースコロニーは、というところで、現実的にはどうでしょうか。
スペースコロニーはたしかに理論上はいけそうです。遠心力によって地球の重力のようなものを作り出すことにより、人間も暮らしやすそうです。月や火星で暮らすと重力が地球と異なるため、体に大きな影響があります。安全に暮らすためには、やはり地球と同じ重力が必要です。
スペースコロニーの問題点は、おそらく二つあります。
一つはスペースデブリとよばれる宇宙ゴミの存在です。宇宙には使われなくなった人工衛星など不要な人工物がうようよあります。目に見えないだけで些末事ではありますが、そんなものが高速でうようよしているのです。
スペースコロニーを作るのであれば、そういった宇宙ゴミがどこからかすっ飛んでくるかもしれません。ものすごく小さいものならば大丈夫でしょうが、そこそこの大きさのものだったらどうでしょうか。
もう一つはお金の問題ですが、巨大な建築物を宇宙につくるわけで、いったい何度ロケットを飛ばせばいいのか、という問題です。同様に水や大気も運ばなくてはなりません。水や大気はできるだけリサイクルをして維持しなくてはいけませんね。
宇宙にロケットを何回も飛ばすわけにはいかないので、どうしても宇宙エレベーターのようなものを先に作る必要があります。宇宙エレベーターはでかい塔をイメージされる方がいるかもしれませんが、どちらかというと糸です。宇宙に一つ宇宙エレベータの基地局を設置して、そこから地上に糸を垂らし、地上から宇宙へよじ登るイメージです。
そのためにはめっちゃ頑丈な糸が必要です。しかも、基地局から地上へ糸を垂らしてしまうとその重みでバランスが崩れてしまうため、同じものを基地局から宇宙側へも出さないといけないとか。そんな頑丈な糸を、そんな長さ用意できるのかというところで、こちらの実現もなかなか今すぐに着手はできないでしょう。
といったところで、現実的に考えると、地球以外の場所で人間が暮らすのは、まだまだ遠い未来になりそうです。とはいえ、千里の道も一歩よりということで、この2020年代は久しぶりに人類が宇宙へ本格チャレンジをする重要な節目になります。今後どんなニュースが飛び出してくるか、とても楽しみです。