QUESTIONより
LINEをブロックされた原因で、女子大生を恨んで殺害した事件をTwitter知りました。 SNSで揉めて殺人事件が起こるのは怖い事です…SNSでの恨みは闇が深すぎます。 Twitterはフォロワー辞めるのは簡単にできます。でもLINEにはフォロー外すという機能はありません💦 そもそもLINEは相手をブロックしても、一度繋がった相手の友達リストから自分のLINEは消えないんですよね。一度繋がるとずーっとリストに残ってしまう機能自体何とかならないだろうか?と思った事あります💦 彩雨さんはLINEのブロック機能について活用した事ありますか?
とても悲しい、そして怖いニュースです。
「LINEブロックされたから殺した」と供述 静岡 女子大生殺害 | NHKニュース
LINEブロックはあくまできっかけの一つでしょうし、こういった人間関係をきっかけに殺人に及ぶということはSNSが発展する前からあったことです。
という前提のお話をした上で、やはりSNSならではの人間関係というものも存在しているように思えます。
人間関係の可視化
SNSは人間関係の可視化をもたらします。
友達100人できるかななんて歌もありますが、実際のところ友達が何人いるか、さらには自分の知り合いが何人いるかというのを日常的に気にして暮らすことはありません。
1年の中で1回、年賀状のシーズンだけ、人間関係が可視化される瞬間があります。
しかしそれくらいです。それが昔の社会でした。
今はそこに変化がありました。
LINEが登場してから、LINEの登録人数が何人か、ということがすなわちその人の交友関係の広さを可視化することになり、フォロワー数が何人いるかというのがその人の影響力が可視化されることとなりました。
もちろん、それは見せかけの数です。LINEの登録人数が多いからといって、その登録している人がその人が死んだときに葬式に来てくれるかどうかわかりません。そんな関係性の人も多いと思います。
とはいえ、そういった数値で関係性が表現されるというのはこれまでの社会ではなかったことでした。
縁を切るという概念が変わる
昔から縁を切る、という言葉があります。人間関係を断ち切るということです。
SNS時代が到来し、この縁を切るという概念も可視化されることになります。それがいわゆるブロックであったり、フォローを外すという行為になります。Twitterは相手がブロックしていることがすぐわかります。LINEはそれがわかりにくいのですが、調べる方法もあります。
縁を切った、切られたが目に見える形でわかるわけです。
しかし、それで逆上する人もいるでしょうね。Twitterでもいくらブロックしてもアカウントを次々と作り攻撃をする人もいますし、それがリアルの知り合いならば、今回の殺人事件のようなことにもつながりかねません。
ここにSNSならではの人間関係の難しさがあります。いや、難しいことではないんですが、そういう形でハマってしまうとよくない方向へ力が働いてしまうことがある、ということですね。
SNSでの縁の切り方
SNSでも知り合いで、リアルでも知り合いですとまた話は別ですが、基本的にSNSでしかやり取りをしていない場合は、その縁の切り方は一つしかありません。
質問者さんも言っているように、LINEにはフォローを外す概念はなく、こちらがブロックしても相手には表示され続けています。
その解決策は一つ、自分のアカウントを消すことです。
そして本当に仲のいい友人、知人のみをもう一度新しいアカウントで連絡を取り、LINE登録するということです。しかし、それをするとこれまで培ってきた人間関係をすべてリセットするような感じがあるかもしれません。この感覚が、このSNSによる縁の不思議なところなのかなと思います。
SNSの取り組みも変わる
これまでは人間関係の輪を広げる方向に発展してきたSNSも、今後は今回の一件に考えさせられた縁の切り方であったり、以前にもブログでお話した、亡くなった方のアカウントをどうするかなど、そういったことにも注力していく流れになるでしょう。
SNSがそういった段階にまで熟成されてきた表れでもあります。誹謗中傷の件でSNSの使い方についても議論があがる中、こういったところも次のテーマになるのかなと思いました。