コロナの影響で東京の一極集中が終わるのか、という話は前にも何度かしています。
たしかにリモートワークの推奨であったり、人が集まることへの懸念だったりということで、これまでのように同じ場所にたくさんの人を集めて仕事をするという概念はコロナによって変わろうとしているのかもしれません。
まぁでも理屈の話ではありますけど。
オフィス離れ、は進むのか
コロナ騒動から半年、すぐに収まるのであればちょっとだけ耐えれば解決したかもしれませんが、ここまで長引くとなれば、企業としては長期的な視野で考えていかなければなりません。
今あるオフィス、どうしようという話です。
実際に平日でもビルはガラガラ、なんてところも多いと思います。リモートワークを推奨するのであれば、必ずしも都心の一等地にオフィスを構える必要は…いや、ないとは言い切れないですけど、今の形じゃなくてもいいんじゃないの、とはなりますよね。
自社ビルを建ててしまっているのでは話は別ですが、多くの企業は毎月賃料を払っています。どうせ人が来ないなら、もっと小さくするとか、別のところに移すとか、そういった話にもなってきます。自分が経営者でもそう考えそうです。自社ビル建てたとしても、本社移してどこかに貸そうぜ、みたいな話もでてきそう。実際にそういうところもあるみたいですけどね。
渋谷ではすでにその傾向がでているという記事もありますが、みなさんの会社はどうでしょうか。
都市部か郊外、どちらが正解か
まぁ住まいやオフィスは賃貸ならばそれなりにフットワーク軽く動けるでしょうけど、数十年かかるような事業だとそうはいきません。
東急、西武など多くの鉄道会社は不動産事業など他にも多くの事業を抱えています。
数十年前は郊外を開発し、自社の鉄道ユーザーを増やし東京へ送るというのが一つのビジネスモデルだったんでしょうが、近年は東京一極集中の傾向をいち早く察知し、郊外の開発よりは都市部の開発に力を入れていた印象があります。
東急はまさにそうで、渋谷の再開発にものすごい力を入れていました。
しかしここでコロナということで、このまま都市部の開発を進めるのか、もう一度郊外を重視するか、どちらが正解なんでしょうね。単純に考えるとリモートワーク化が進み、家で仕事をする人が増えることで郊外の閑静な住宅街に人気が集まりそうな気もしますが、なんだかんだで渋谷にたくさんの人が集まる未来も見えます。
そういったところで、東急が次にどこに力を入れるのかを眺めていると、世の中がどっちに動くのかもなんとなく見えてきそうなものです。
そしてリアルな話、今から家を買おうとする人はこのあたりどう考えているのでしょうね。出勤する機会が今後も減るのであれば、狭い都市部の家で家族と暮らし不便な思いしながらリモートワークをするよりかは、ちょっと広めでちゃんと自室があって…のほうがと考える人もでてきそうなものですが。