コロナ関係ないのにバイトを断られた学生に思うこと


コロナは社会を分断する…という話は春先あたりからすでにありました。頭ではわかっていても、なかなか難しい問題です。

バイトを断られる学生

とある大学の運動部でクラスターが発生しました。それを理由に、その部とはなんのかかわりもない同じ大学に通う学生が、バイトの出勤を見合わすようにといわれてしまった、という報道がありました。

同じ大学に通っているといっても、濃厚接触者でないのであれば一般論としてはバイトで出勤拒否を受けるのはおかしなことです。

必要以上にコロナを怖がり過ぎている、とも捉えることもできますが、根が深い問題です。

同じようにクラスターが発生した学校やその生徒に対しての誹謗中傷も報道されており、とても悲しい出来事です。

怖いのはコロナだけではない

コロナを正しく怖がる、というのはとても大事なことです。

必要以上のやりすぎな対策は、時には大切なことですが、その方向性を間違えると人や社会を分断することにつながります。

バイトのケースで考えてみましょう。

もしかしたら店主も、同じ大学に通っているからといってその人が感染している可能性があると本気に思っているわけじゃないかもしれません。

しかし、怖いのはコロナだけではないということです。

例えば飲食店であったら、バイトの学生がクラスターが発生した大学に通っている、という情報も広がってしまうかもしれません。そうなったときにお客さんがどう感じるか、近隣の住民がどう感じるか、それによるお店への風評被害はどうなのか、経営者ですとそこまで考えなくてはならないでしょう。

これは難しい問題です。雇い主がどれだけ理解していたとしても、理解だけでGOできる問題ではないということです。コロナも怖いですが、それ以上に人は怖いものです。

時間以外に解決する方法はない

この問題は深いです。時間以外に解決する方法はないと思います。

バイト出勤を断られた学生は、心苦しいですが泣き寝入りするしかありません。おそらく今後、同じような目に合う人は増えるでしょう。これを読んでいるみなさんも、自分も、同じような経験をすることはあるかもしれません。

こうなってしまった原因の一つは、必要以上にコロナを悪としたメディアにもあるように思えます。もし「コロナはただの風邪」とマスコミが主張し続けている世界であれば、コロナのクラスター発生で関係ない学生がバイト出勤を断られることはなかったでしょうし、クラスターを出した学校の生徒が攻撃されることもなかったかもしれません。しかしながら、実際はコロナはただの風邪でもなく、まだまだわからないことだらけです。そこも含めて難しい問題です。

やはりこの状況は、どこか必然だったのかなと思います。悲しいことですが、これが現実です。張り紙の件も、他県ナンバーの件も、だれが悪いというわけではないようにも思えます。

数年経ってそんなことあったっけ、くらいな世の中になっていればいいんですが、まだまだ先は長そうですね。