世田谷モデル、という新しいコロナ対策が登場しました。
もともと以前から提唱されていたもので、世田谷の人は何度でも好きな時にPCR検査を受けることができます、くらいの大盤振る舞いをするという発表を保坂区長が行っていました。「誰でも、いつでも、何度でも」というので話題になりましたね。
具体的に区民なのか、そこに働く人なのか、区民じゃないけど住む人なのか、というところが最初の発表ではよくわからなかったのですが、先日少し動きがありました。
世田谷モデルがスタート
世田谷区は24日に、区内の介護事業所や保育園、幼稚園で働く職員など計約2万3000人を対象に無料で検査を実施すると発表しました。この言い方ですと、世田谷区民である必要はなさそうですね。
1日1000件、経費は約4億1400万円ということで、自治体としてはなかなかのものです。さすが人口も多く、税収も多そうな世田谷区なだけありますね。
通常ですと自分でPCR検査をしたい場合はお金がかかりますが、症状のあるなしに関係なく無料で調べてくれるということで、安心感を覚える方も多いことでしょう。
世田谷モデルの賛否
PCR検査を広げるということは、無症状で周りにうつしている人がいないかをチェックする上には重要かもしれません。まさか自分が、という人を発見できるかもしれませんね。
その一方で、いろいろな意見があります。
否定的な意見として多いものは、偽陰性についてです。そういったところ、PCR検査の精度がどのあたりまでかというところに注目が集まりますが、70%程度という話もあり、偽陰性の人たちが安心して出歩くことによってまた感染が広がるのではないか、という声もあります。
PCR検査拡充については自分は当初は否定的な立場でしたが、最近は問答無用で入院させるわけでもないということで、全員が入院するわけじゃないのであれば無症状の患者でベッドを埋めることもないということで、この世田谷モデルについては面白い試みだなとは思っています。
これで検査したら世田谷区だけで何百人も、みたいなことになってしまったら、さすがに大騒ぎになってしまいそうですね。