今年の春~初夏にかけて行われた10万円の給付金、大きな話題になりました。みなさんはしっかりと10万円の手続きを行いましたでしょうか。
自分はもちろんもらいましたよ。
給付金の効果はあったのか
10万円もらえるのだから、それはとてもありがたいことです。
しかしあれから数か月、その給付金に効果があったのかどうか、という結果についてはまだまだ議論の余地はありそうですね。
意味があったのか、なかったのか。
これを一概に判断するのは難しくて、目に見えないところでは効果があったかもしれないし、一部の人にはこの10万円で生きるか死ぬかの瀬戸際を救われた人もいるかもしれません。
貯金額が増えただけ
数字だけで判断できない部分は多いながらも、やはり数字というのは気になるものです。
かねてより給付金に対して否定的な考え方をもっているように感じている麻生大臣は、やはり今回の定額給付金の効果に対しても疑問視しているようです。
麻生氏「10万円給付分だけ貯金増えた」 効果を疑問視:朝日新聞デジタル
こちらの麻生大臣のコメントによれば、貯蓄額が増えているとあります。なにか各銀行の貯蓄高であったり、一人当たりの平均貯蓄額のデータがあるとわかりやすいところではありますが、この麻生大臣のコメント通り貯蓄額が増えただけであるのであれば、定額給付金の効果は薄かったと考えることもできます。
貯蓄と安心
しかし貯蓄額が増えたということを意味がなかった、と決めつけることもできません。
このコロナで、レトルトカレーやインスタントラーメンの需要が増したという話もあります。またトイレットペーパーなどが店頭から消えるなども問題になりました。
買い占めはよくない、とかそういう話ではなく、人々の消費意欲は先が見えない新型コロナウイルス騒動の中でやはり低下していくもので、こういった保存がきく生活物資や食料に関心が移るのはわかります。
また、同じ理由で今ここで散財するよりも、先がどうなるのかわからないのだから今は使わずに貯金しておくか、という心理が働くのもわかります。
10万円でも貯金額が増えたことが日々の安心につながるという考え方もあるとすれば、この給付金が無駄と言い切ることもできないかなとも思います。
使ってほしいならポイントがいい
今回のGoToキャンペーンは、現金ではなくポイントという形で付与されますよね。
人々の心理として、日本円よりもポイントのほうが使いやすい、という現象もあります。これはおそらく今だけで、将来的に電子マネーやキャッシュレスが完全浸透すればまた変わると思いますが、この過渡期ならではの心理が働きます。
今回のGoToがポイントで行われたのは、個人的にはいいことだと思っています。結果的に税金が国民のタンス預金に回りにくくなるからです。
2回目の給付金があるとするならば、ぜひポイントで配布もらいたいものです。それで、2020年の現金での給付金とのお金の流れの差を実証実験という形で調べてもらいたいものです。