リツイートがやりにくくなる?大統領選挙でTwitterのルールが変わる


大統領選、徐々にクライマックスが迫ってきました。もう数週間もすれば、最後の盛り上がりがやってきます。

それに合わせて、Twitterがルールを変えるという前代未聞の発表を行いました。

Twitterのメリット、デメリット

Twitterというのは情報拡散という意味で革命的な力を持っています。なにか思いついた瞬間にツイートができ、いいなと思った瞬間にリツイートをし情報拡散ができるからです。

Twitterがここまで多くのユーザーが使うようになったのは、この瞬発力がうまく活かせているというのも理由の一つとしてあげられるでしょう。

そんなTwitterのいいところでもある瞬発力、拡散力ですが、残念ながら逆にTwitterの悪いところとしても考えることができます。デマや誹謗中傷の拡散にもつながってしまう可能性があるということです。

インターネットと選挙

インターネットが登場し、最初のころはインターネットを選挙で使うことは一般的ではありませんでした。日本では法律で禁止されており、選挙に立候補する人は選挙戦が始まるとブログやTwitterは休止せざるを得ない事態となっていました。

しかし時は流れ、スマホが普及し、生活の中にもっと自然にインターネットがなじむようになってきます。時代の流れに合わせ、日本でも選挙にインターネットを使うことが解禁されるようになりました。

選挙にネットが絡むと、次の問題はフェイクニュースです。悪い情報を流し、それを拡散させることで特定の候補者にダメージを与えることが可能になります。

4年前の大統領選挙では、トランプ大統領とヒラリークリントン氏の激しい戦いが繰り広げられましたが、双方に多くのスキャンダルが降りかかりました。もはやいったいどれが正しい情報かもわかりませんが、どうしても雰囲気として悪いイメージが植え付けられてしまいます。選挙戦にとっては不利になります。

トランプ大統領がこの時に”フェイクニュース”という言葉を多く使い、多くのメディアを批判しました。

Twitterのルールが変わる

Twitterをはじめ、多くのSNSはもはや生活、社会のインフラとしての存在感があります。そうなると、社会的な責任ものしかかってくるわけです。

Twitterは以前よりこういった取り組みに積極的な印象があります。この大統領選挙を目前にしたタイミングでの措置も、その一環でしょう。いい試みだと思っています。

具体的にどう変わるかというと、Twitterは誤解を招く表現をするツイートにはラベルをつけることになっているのですが、そのラベルのついたツイートをリツイートする場合に制限がかかるようです。また、選挙関係、10万人以上のフォロワーがいる人はそういった情報のリツイートにも影響がでるようですね。

しかしこれはなかなか日本人の日常生活にはあまり関係のないことのように思います。

実は選挙戦を前に、もう一つ変更があります。こちらは期間限定のものですが、20日からリツイートをしようとすると引用リツイートのほうに促されるようになるようですね。リツイートができないというわけではないようですが、瞬発的なリツイートはできなくなります。

Twitterはいつのころからか、引用リツイート数を確認することができるようになりました。どちらかというと、何も考えず行うリツイートより、ユーザーのコメントを添える引用リツイートを推奨したい気持ちがあるのかなと思っています。

これもけっこういいことだなとは思うんですけどね。Twitterなど大手SNSはこういうところ、ちゃんと責任もって対応していて好感が持てます。