世界に目を向けてみると、実はコロナ患者数は増えています。ヨーロッパでは季節が変わってきたせいなのか、なんのせいなのか、患者数が再増加をはじめ、また規制などを導入せざるを得ない状況になっています。
湿度と温度が下がる冬になればこういった類の感染症は増えるのが一般的とされ、インフルエンザが冬に猛威を振るうのは冬にどこからかインフルエンザがやってくるわけではなく、活動しやすい環境になるからです。
新型コロナがこれにあてはまるかどうかは、もちろんわかりません。夏だって患者がいたじゃないか、という人もいるでしょう。
夏は落ち着いていたからあの人数、あの被害で済んだ、という考え方をするか、夏も冬も関係ない、とするかはもう数か月もすれば答えがでます。
でもやるしかない
とはいえ、日本だけで考えると、実はそこまでひどい状況にはなっていません。これも事実です。
気温は緩やかに下がっている印象もありますが、患者数が増えた感じもありません。この一カ月くらいは全国の新規患者数だけでの推移を見るからに、だいたい同じくらいの水準にいます。今日の報道で東京での人数がちょっと多かったですけども、それでもアメリカなどと比べると、人口比で考えてもやはり少ない水準であることにはかわりありません。
これからずっとこれくらいの患者数のまま推移するのか、下がるのか、上がるのか、それはわかりません。わかりませんが、横ばいで推移している以上、やはり規制緩和はどこかのタイミングでやらねばならないことでもあります。
横浜スタジアムで実証実験
将来的な規制緩和に向けて、興味深い実証実験が行われます。
10月末から11月頭にかけて、横浜スタジアムの人数規制を実証実験という形で撤廃することが決まりました。
満席のプロ野球でコロナ対策実験 来月、ハマスタの試合(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース
全国に先駆けて、久しぶりに会場を満席にします。
これについてはプロ野球ファン、横浜市民から多くの賛否両論があることでしょう。しかしやはり前に進まなければならないということで、こういったことが行われることに対して、理解しなくてはなりません。
実証実験というのは具体的にどういうことをするのでしょうか。
報道によれば、高精度カメラを複数置き観客の動向をチェックするとあります。マスク着用の有無、トイレなどの密集度、歓声や飲食に伴う飛沫の様子などをチェックすることになります。
もしかしたら関内駅など、近隣の主要駅の状況なども含め、試合中ではなく試合前後を含め総合的にデータを収集するのかなとも思っています。
横浜スタジアムはオープンエアーですし、同じ人数を集めるでも、密閉空間よりかはリスクは少ないようにも思えますが、今後の規制緩和に向け有効なデータが得られるのか、気になるところです。
来年にはオリンピックもある中、このままの水準で冬を越せるか、越せないか、日本にとって重要な冬がまもなくやってきます。