東海大野球部が無期限活動停止へ、今考える連帯責任の考え方


東海大学の硬式野球部が無期限活動停止になるという、衝撃のニュースが飛び込んできました。

東海大学の野球部は原監督や巨人の菅野投手などを輩出した名門ですし、その付属高校は野球に強いところが多く、東海大相模など有名な高校が多く存在します。

このタイミングでの衝撃ニュース

このタイミングって、まぁどのタイミングでも衝撃であることには変わりないんですけども。

今はドラフトの直前、さらに高校生も進路を決めたタイミングでしょうし、すでに野球推薦で東海大学への進学が決まっているのかどうなのか。場合によっては進路を変更せざるを得ない高校生も多いことでしょう。

現役の野球部員にとっても、将来的なことを考えると非常に苦しいですね。

大学スポーツが無期限活動休止となるケースは決して珍しいものではありません。つい先日は近畿大学サッカー部も無期限活動停止になったばかりです。今年頭には、日大のラグビー部が無期限活動停止となっています。理由はどれも薬物となっています。

まぁ無期限活動停止というのはその言葉のインパクトもあり、もう永遠に活動再開しないような雰囲気もありますが、実際はけっこうすぐに活動を再開するケースも多く、今回もまぁ来年の春くらいには活動再開するんじゃないですかね。わからんけど。

連帯責任の考え方

今回のニュースで、連帯責任という言葉もTwitterのトレンドにあがりました。

組織の規律を守る上で、連帯責任というのは昔からとても重要なルールとして存在しています。ルールを破るリスクを高めることで、失敗や裏切り行為を防ぐということで非常に効果的です。

連帯責任とは少し違いますが、例えば選挙で別の候補者を応援した人のグループをその後社会から排除したり、犯罪者の一族郎党処刑したりというのも、なにか似たようなものを感じます。

連帯責任というのは日本でも多く残っている文化で、芸能業界でもけっこう根強いですよね。たぶん日本では、同じ仲間が問題起こしたのに活動をすることへ嫌悪感を抱く人も多く、合わせて連帯責任、場合によっては誰かが責任をとり永久に活動休止することで禊を済ませる、という意味合いもありそうです。つまり、芸能活動をするにあたって、社会的に責任を取ったということをアピールするものとして今でも残っている文化です。

これは根っこには切腹して責任を取る、という考え方がありそうですね。

なにかと合理化を求めるようになってきている現代の風潮で考えると、こういった連帯責任というのもやはり古い価値観であるようにも思えます。とはいえ、まぁ難しい問題ですね。それくらいやらないと、という意見もわからないこともないですけどね。

この数十年、こういった問題で連帯責任という言葉が出てくるくらい、世の中は少しずつ変わろうとしているようにも思えます。ゆっくりと議論をし、社会の価値観とすり合わせながら変わっていくんだろうなと思います。