今年最大の政治イベントである、アメリカ大統領選挙。
いよいよ選挙日が近づいてきました。
動画でも解説してます!
どうでもよくないアメリカ大統領
アメリカの選挙なんて日本には関係ないでしょ、と考える人もいるかもしれません。日本の選挙にも関心がないのに、アメリカなんて、という人も多いでしょう。
しかしアメリカ大統領選挙というのは、今後数年間のアメリカだけではなく世界の方針をがっつり変えてしまう可能性のある、非常に重要な選挙です。アメリカ大統領は、世界で一番影響力のある人間とも考えることができます。つまりアメリカ国民だけではなく、世界中にとっても重要な選挙です。
どっちが勝てば日本には有利?
日本にとってはどちらが勝つと有利か、これは一概には言えません。ものすごくざっくりいうと、民主党候補者バイデン氏は世界の安定やバランスを重視する傾向があり、共和党候補者トランプ大統領はアメリカの強さを重視する傾向があります。
とくにWHOやパリ協定へ距離を置いているトランプ大統領とは対照的に歩み寄りの姿勢を示しているバイデン氏。対中国路線でも真逆になるのではないかというところで、政権交代された場合の動きは気になりますね。
もちろん日本にとってはどちらが勝っても、というところはあるかもしれませんが、近年の東アジアの情勢を見ると、個人的にはトランプ大統領が継続した方が日本にとってはやりやすいのかなとも思います。とはいえ、どちらになれば目に見えて有利になる、不利になるというのは今回の場合はそこまででもないかなとも思っています。
報道は民主党有利、といことは?
大統領選挙は最大任期8年で、一度勝つと現職大統領VS新人候補という構造になります。アメリカの歴史の中で、この構図になった場合現職が敗れたことはなんと三回しかありません。
圧倒的に現職有利なのが、大統領選挙なのです。
しかし、ここのところ民主党のバイデン氏優勢という報道も多く出てます。トランプ大統領の強引な手法だけではなく、差別的な考え方を良しとしない声も多く出ています。とくに今は黒人差別についても多く意見が上がっているアメリカですから、こういう流れになりそうなのもわかりますね。
ですが、4年前のことを思い出してみると、あのときもヒラリークリントン氏とトランプ氏の一騎打ちで、ヒラリークリントン氏有利と言われていました。ヒラリー氏はあのクリントン大統領の奥さんで知名度も抜群、さらに初の女性大統領かと大きな注目を集めていました。しかしふたを開けてみたら、トランプ大統領が誕生したわけです。
この背景には、隠れトランプ支持層が多かったという話もあります。なかなか表立ってトランプ氏を支持というとちょっと周りにいろいろ言われそうなので息をひそめているけど、選挙ではしっかり本音が反映されたというものです。
この隠れトランプ支持層、やはりアメリカ国内には相当数がいるのではないかという話もあります。このあたり、変な話ではありますが、意外にもアメリカは同調圧力が強く、言いたいことも言えない世の中という話もあります。この隠れトランプ支持層が今回の大統領選挙にどういった影響を与えるのか、事前の予測だけでは読みにくい部分もあります。
個人的には経済的にもアメリカは非常に好調ですし、なんだかんだでトランプ大統領が勝つのかななんて思っています。あれだけ好戦的な態度や発言が目立つトランプ大統領も大きな戦争を起こしているわけでもないですし、なんだかんだで慎重な舵取りをしているようにも感じています。
そんな大統領選挙も、もう数日後です。アメリカの判断に注目が集まります。