国産PC産業は価格ではなくブランディングで勝負すべし


昔は、日本産のパソコンは世界でも十分戦える大きな産業となっていました。Windows95が発売される以前は、NECのパソコンはかなりの勢力を誇っていましたし、それ以外にもSONY、SHARP、東芝、パナソニックなど、日本でも名だたるメーカーがPC業界へ参入しており、家電量販店には国産パソコンがたくさん並んでいました。

しかしそれも昔の話。現在は国産PC産業は壊滅的です。

PC産業は切り離しへ

SONYはvaioシリーズを手掛けており、その斬新なデザインやコンセプトで国内のPC産業を一時はリードしていました。

自分もまたvaio愛好者で、複数台使っていました。

vaioは現在、SONYから切り離され、独立しながらもブランドを維持しています。これと同じように、会社から切り離しブランドを維持しているのが、Dynabookシリーズです。

Dynabookはもともと東芝のブランドです。歴史は古く、1985年にノートパソコンを作ってしまうという、高い技術力を示しました。ノートパソコンは原型こそ昔からありますが、個人的にはやはりその元祖としてDynabookシリーズは欠かすことができないと思っています。

苦戦する国産PC産業の中、東芝はパソコン事業を切り離します。大きな動きがあったのは2018年です。SHARPに多くの株式を譲渡し、2019年より株式会社Dynabookをスタートさせます。

SHARPも以前はメビウスシリーズというパソコンを作っていましたが、10年ほど前に打ち切っているという事情もありました。その後SHARPは株式会社Dynabookの株をすべて引き取り、東芝から完全にDynabookシリーズを引き継ぐ形となっています。

その一方で、パナソニックのレッツノートや富士通のFMVシリーズはいまだにPC産業で頑張っています。

今後の日本のPC産業にも期待を寄せたいところです。

Dynabookシリーズが動いた

先日、DynabookがChromebookを生産するという発表を行いました。ChromebookはWindowsシリーズとも違うOSで、安価な第三の選択肢として注目されています。

自分自身もサブPCでOSをChrome OSにしているので使っていますが、なかなかいいです。

マニアックな話ですが、OSにはモバイル用のSnapdragonを搭載するなど、注目ポイントがいくつかあります。

国産はブランディングで勝負をするべき

正直なところ、性能面も価格面も中国には勝てません。あの性能であの価格で出してしまうのだから、もう太刀打ちできません。これは致し方ないことです。

勝てないところで勝負する必要はありません。

なぜMacシリーズがそれなりの価格でも十分戦えているかというと、そこには確実な独自性とブランディングがあるからです。

日本のPC産業は、ただWindowsが動くパソコンを作るだけではなく、それを通じてどんな価値をユーザーに与えるかということを重視して、新しいブランディングで勝負してほしいなと思っています。

個人的にはvaioシリーズを贔屓していますが、なにか突き抜けるぶっ飛んだもの、業界がざわつくようなパソコンを出してくれないかなぁと待っているところです。